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InfoComモバイル通信T&S

2010年11月号(通巻260号)

政策関連(政府・団体・事業者・メーカー)

  • 中東などにおける「ブラックベリー」携帯メールの検閲問題
    〜米国が「通信傍受法」改正の検討に着手
  • 迷走が続くタイの3G周波数オークション〜2010年9月の実施も土壇場で中止へ

■中東などにおける「ブラックベリー」携帯メールの検閲問題〜米国が「通信傍受法」改正の検討に着手

携帯電話の「セキュリティ機能が弱いため」、企業や政府機関が機密を要する通信に携帯メールの使用を禁止する事例はめずらしくない。ところが、インド、UAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビアなどの諸国では、皮肉なことに、カナダのRIM(リサーチ・イン・モーション)の「ブラックベリー(BlackBerry)」のセキュリティ機能が強固なため、治安当局がメールなどを解読できないことが問題になっている。

■迷走が続くタイの3G周波数オークション 〜 2010年9月の実施も土壇場で中止へ

東南アジアの中でタイは比較的高い経済力を有しているにも関わらず、携帯電話市場の発展を担う3G導入では最も遅れている国の一つになっている。長年に亘る免許付与手続きの遅れからタイでは本格的な3G展開が未だスタートラインにさえ立っていない状況だ。2010年9月に漸く3G周波数オークション実施が正式決定し、実施の直前まで至ったが、免許付与権限を巡る法的問題や国営事業者の利権問題なども絡み、結局土壇場で中止に追い込まれた。本稿では、今回の3G周波数オークション中止の経緯、そもそもこれまで実施が見送られてきた複雑な事情、そして今後の3G導入の展望について解説する。
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