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InfoComモバイル通信T&S

2010年12月号(通巻261号)

政策関連(政府・団体・事業者・メーカー)

  • 米国におけるモバイル・ブロードバンド周波数の確保施策
    〜FCCが周波数追加割当の経済効果を発表
  • 政策的リスクの露呈したインド通信市場

■米国におけるモバイル・ブロードバンド周波数の確保施策 〜 FCCが周波数追加割当の経済効果を発表

(FCC)は、モバイル・ブロードバンド周波数を確保することによりもたらされる経済的メリットを示した白書「モバイル・ブロードバンド:周波数追加割当の利益(Mobile Broadband:The Benefits Of Additional Spectrum)」を2010年10月22日に発表した。この白書は、米国ではモバイル・データ・トラフィックが今後も急増し、2014年までに275MHz幅の周波数が不足する、またこの不足する周波数を追加割当すれば1,200億ドルの設備投資を節減できることを示している。FCCは2010年3月に「全米ブロードバンド計画」を米議会へ提出、この中で「今後10年以内にブロードバンド用に500MHz幅を、このうち300MHz幅を5年以内に移動通信へ追加割当する」計画を示した。この白書は、「全米ブロードバンド計画」の妥当性を証明しており、モバイル・データ・トラフィックの急増状況、携帯端末種類別の利用動向、基地局の建設と周波数需要との関係、周波数の追加割当による経済的効果などを解説している。

■政策的リスクの露呈したインド通信市場

インドの携帯市場はここのところ、好調な加入者増、相次ぐ外資の参入、3G/BWAオークションでの高額な免許落札など、景気のいい話ばかりが多く報道されてきた。ところが、最近起こったある出来事をきっかけに、疑惑が次々と明るみに出はじめ、市場は一転して混迷を極めている。
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