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InfoComモバイル通信T&S

2012年6月号(通巻279号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • 新たな局面を迎えた韓国通信キャリアの教育サービス
  • Galaxy S 3〜サムスンの最新フラッグシップ端末
  • Facebookがブラウザにこだわる理由
  • 追いつかれるFirefoxのPCブラウザシェア
  • 世界の通信事業者のM2Mへの取組み〜その背景と今後の見通し
  • M2Mネットワークの最適化と価値創造〜海外プレーヤーのM2Mビジネス戦略分析から
  • 国内外の主要携帯事業者のARPUの動向(2012年1月〜3月期)
    〜データARPUの拡大の継続と契約数伸び率へのiPhoneの影響

■新たな局面を迎えた韓国通信キャリアの教育サービス

通信キャリアは事業多角化のために、通信以外の事業領域の開拓を進めている。最近のスマートフォンやタブレット端末の利用増という世界的なブームを背景に、国内のみならず海外展開を視野に入れた韓国の通信キャリアの教育事業における取組みを紹介する。

■Galaxy S 3〜サムスンの最新フラッグシップ端末

サムスンは2012年5月3日、新たな旗艦端末となるGalaxy S 3を発表した。5月29日に販売開始となった欧州に続き、日本、米国を含む世界各地で販売が予定されている。発表後、そのスペックの高さにフォーカスを当てた記事が多数見受けられるようになった。端末それ自体の詳細な特徴や機能はそれらの記事に譲り、本稿では少し違った点に着目してGalaxy S 3の影響を考察する。

■Facebookがブラウザにこだわる理由

2012年5月、Facebookがインターネットブラウザ開発で有名なOperaを買収するのではないか、という憶測記事が海外で流れた。またこれと並行して、Facebookがモバイル端末を開発し市場投入するのではないかとの噂も流れている。モバイル写真共有SNS大手Instagramとの約1,000億円での買収合意から間もないが、同社は他の複数のモバイル関連企業の買収に動いている。2月のMobile World Congress 2012における発表含め、Facebookのモバイル分野をターゲットにした動きは活発だ。しかし、SNSプラットフォーマーである同社がブラウザベンダーを買収する狙いについては、見えにくい面がある。本稿ではこのあたりを推察してみたい。

■追いつかれるFirefoxのPCブラウザシェア

米調査会社のNet Applicationsは2012年5月に、PCウェブブラウザの利用シェア第2位であったMozillaの「Firefox」がついにGoogleの「Chrome」に追いつかれたという結果を発表した(図1)。Firefoxと言えば、1990年代初頭に爆発的に普及した「Netscape」から生まれた、IEと並ぶ人気のPCブラウザだ。後発のChromeの利用率が増加した背景の一つとして、高速ブラウジングなどの高度な性能を持つこと以外にも、Android対応スマートフォンの普及にあると考えられている。Chromeは、Android対応スマートフォンにも提供されているGmail、G-Talk、Google+などのGoogleのサービスに最適化されており、同時に、Androidブラウザとの同期が可能などAndroid対応スマートフォンとの連携が可能となっている。スマートフォンやタブレットの普及により、モバイルデバイスやブラウザからインターネットにアクセスすることが一般的になってきた。PCブラウザにおけるChromeの躍進は、モバイル分野から牽引されているといっても過言ではない。現在、Firefoxは、PCブラウザシェアで2位のポジションにいるが、Firefoxのモバイル対応および連携がブラウザ市場でのポジショニングに大きな影響を与えると考える。

■世界の通信事業者のM2Mへの取組み
〜その背景と今後の見通し

2012年になってから、欧米の通信事業者を中心に積極的にM2Mへの取組みを発表している。そこから何が読み取れるだろうか。そして、M2Mは今後、市場と通信事業者にどのような影響を与えるのだろうか。本稿では世界の通信事業者のM2Mへの最近の取組みを紹介しながら、その背景と今後の見通しについて考察していきたい。

■M2Mネットワークの最適化と価値創造
〜海外プレーヤーのM2Mビジネス戦略分析から

欧米では2009年〜2010年以降、M2Mに関するセミナーや記事を数多く見かけるようになり、本誌でも、これまで欧米の主要通信キャリアにおけるM2Mの取り組みを始め、設備ベンダーのエリクソンが提供するM2Mプラットフォーム「Device Connection Platform」等について度々紹介してきた。2012年に入り、日本でもにわかにM2Mを冠した展示会やセミナーが活況を呈するようになり、大きく取り上げられる機会が増えてきた。そこで改めて、現在起こっているM2Mの潮流からキーファクターをまとめてみたい。

■国内外の主要携帯事業者のARPUの動向(2012年1月〜3月期)
〜データARPUの拡大の継続と契約数伸び率へのiPhoneの影響

(概要)世界の携帯通信市場の2012年1〜3月期は、スマートフォンによる各社データARPUの拡大は継 続、特にiPhoneの新規取扱いを開始した2社(Verizon、KDDI)の健闘が目立った。
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