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InfoComモバイル通信T&S

2013年6月号(通巻291号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • スマートフォンを用いた新たなクレジット決済サービスの出現
  • テレフォニカによる「明日のリーダー層」調査結果と、支援プログラム
  • 運転中のスマートフォン操作を防止する─米国の取り組み
  • 国内海外の主要携帯事業者のARPUの動向(2013年1〜3月期)
    〜データシェアプラン:「スマートフォンの普及」から「タブレット端末のセルラー利用率向上」へ

■スマートフォンを用いた新たなクレジット決済サービスの出現

スマートフォンのイヤフォンジャックにクレジットカード読み取り機器を装着して決済サービスを提供しているSquareが2013年5月23日に日本でのサービスの提供を開始した。Squareが提供するサービスは一般消費者向けの決済ではなく、クレジットカード決済をこれまで導入してこなかった小規模な企業を対象としていることが特徴点である。また、海外においては類似のサービスが開始されており、注目が集まりつつある。本稿ではSquareを中心に同社と同等のサービスを提供する企業を簡単に紹介し、今後の動向について考察する。

■レフォニカによる「明日のリーダー層」調査結果と、支援プログラム

スペインの通信事業者テレフォニカは2013年6月4日、Financial Timesと共同で「FT-Telefonica Millennials Summit-London」なるイベントを開催した。このイベントでは2000年前後に生まれた世代である「Millennial Generation(ミレニアル世代)」を明日のリーダー層としてここに焦点をあて、テレフォニカの幹部を含め数名がプレゼンテーションを行った。また、米FCCの前の委員長であるゲナコウスキー氏も登壇し、Q&A形式でこの世代へのアプローチについてのセッションも設けられた。本稿では、Financial Timesとテレフォニカが実施した共同調査(27カ国の18〜30才、約12,000名を対象としたオンライン調査)の結果をスライドを中心に紹介する。この世代への理解とともに、アジアや日本の相対的な位置を知るヒントが示されている。

■運転中のスマートフォン操作を防止する─米国の取り組み

自動車の運転中にテレビや携帯電話を見たりカーステレオを操作したりする、いわゆる「ながら運転」は注意力が散漫になり事故のリスクが増大する。携帯電話のながら運転による事故が多発したことを受けて当局は道路交通法を改正し、運転者の携帯電話使用を制限してきたが、改正当初は事故が減少するものの、数年で再び増加してしまう傾向にある(【表1】)。近年はスマートフォンが急速に普及し、大画面とタッチスクリーン操作に伴い、従来型携帯電話よりもリスクが大きいといわれている。

■国内海外の主要携帯事業者のARPUの動向(2013年1〜3月期)
〜データシェアプラン:「スマートフォンの普及」から「タブレット端末のセルラー利用率向上」へ

○概観
世界の携帯通信市場の2013年1〜3月期は、料金値下げや割引拡大、VoIPによる音声通話の増加等による音声ARPUの減少が総合ARPUの減少に繋がった。一方で、スマートフォンの普及やLTEサービスの開始等によりデータARPUは継続的に増加している。

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