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InfoComモバイル通信T&S

2013年6月号(通巻291号)

テクノロジー関連(無線:ワイヤレス、有線:固定系、インターネット・PC)

  • 世界の携帯通信ネットワーク機器市場の動向
  • Samsungが開発した“5G”技術

■世界の携帯通信ネットワーク機器市場の動向

 世界の携帯通信市場では、データ・トラフィックの急増に伴い、設備投資先が2G/3Gから4G/LTEへ急速に移行している。市場調査会社等の報告によれば、2013年5月初めに世界のLTE回線数(加入数)が1億を突破した。また、LTE加入数が2016年ないし2018年には10億を突破する見込みだ(図1)。一方、世界最大の携帯通信市場である中国では、通信事業者へTD−LTEライセンスを優先的に発行し、中国移動(China Mobile)等がネッ トワーク機器調達入札を今年末に行う見込みだ。これに 伴い、中国で出遅れていたTD−LTEネットワークの 建設に拍車がかかることが予想される。また、その他の 新興諸国や開発途上国でも、TD−LTEネットワーク の建設が加速する見込みだ。

■Samsungが開発した“5G”技術

世界各国で“4G”としてLTEサービスの導入が進む中、Samsung Electronics(以下、Samsung)は早くも“5G”に目を向け始めた。同社が“5G”技術を開発したとする発表は物議を醸しているが、周囲の多くがその発表に反応を示すこと自体が「LTEの次」に対する関心の高まりを証明しているとも言える。通信技術の開発サイクルが長期に及ぶことは常であるため、“5G”を俎上に載せるのは必ずしも時期尚早とは言えない。本稿ではSamsungを中心として、“5G”を巡る現時点の動きを報告する。

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