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2011年1月7日掲載 |
「2011 International CES」(Consumer Electronics Show)は今日(1月6日)から展示開始、本格的な幕開けです。前回のレポートにも書きましたが、今年のCESの注目ポイントの一つは「Smart TV」(ネット接続型のTV)です。昨年は「3D」が大きな注目でした。今年も日本メーカーの展示は3Dが中心ですが、世界のテレビ市場を牽引する韓国のサムスンとLGは「Smart TV」に注力する様子が、両社のプレス発表会やサムスンCEOのBoo-Keun Yoon氏の基調講演からみてとれました。 サムスンサムスンCEOの基調講演の中心は「Smart TV」。講演時間約1時間のうち大半は「Smart TV」関連でした。基調講演の中ではパートナー関係にある米大手CATVのコムキャストやTimeWarnerCable、Hulu(NBC、FOX、ABCといった大手テレビネットワークが出資)、AdobeのCEOも参加した点からも各社のこの分野へ注力していく様子が伺えます。 ![]() 「Smart TV」はテレビでインターネットのコンテンツを利用できるのが特徴のサービスで、動画サービスでは「YouTube」、「Hulu plus」、「Netflix」といった米国における主要なネット経由でのサービスに対応しています。その他にもTwitterやFacebookといったコミュニケーションアプリ、Webブラウジング、サムスン独自のアプリなど様々なサービスが利用できます。 (写真2)
![]() ユーザはGalaxy端末をリモコン代わりに使うことができるというのも特徴の一つです。(一般的なリモコンもあるので、Galaxy端末が必須というわけではないです。) ![]() サムスンはTV用のアプリコンテストも実施。優勝は「We draw」というお絵かきアプリでした。詳細はデモ動画がありますのでこちらをご覧ください。 LG LGのプレス発表会は1月5日に行われました。こちらも発表の中心は「Smart TV」でした。サムスンとの違いとしては、「Smart」をキーワードとしたネット接続型の家電「Smart Appliance」も紹介していたところです。 ![]() また「Smart Appliance」として紹介されていたのは冷蔵庫や洗濯機などで、スマートフォンやタブレットと連携させるのがポイントのようです。 ![]() ![]() このように世界のテレビメーカー大手であるサムスンやLG、昨年ソニーから発売された「Google TV」などテレビとネットの融合を進めるような商品が登場しており、米国ではこの流れが加速していく可能性が高い印象を受けます。 一方、日本においては少しずつ状況は変化していきているものの、コンテンツ側のインターネットへの配信が積極的とは言えない状況なので、単純に日本に「Smart TV」が入ってくるということは難しいと思いますが、米国では着実にテレビとネットの融合が進んでいるというのは重要なポイントだと思います。 |
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