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2011年1月14日掲載 |
2011年1月4日、スウェーデンの携帯電話や電化製品のキャリングケースを製造・販売する大手メーカKrusell が、2010年の携帯電話キャリングケースの販売トップテンを発表した。同社のキャリングケースは世界70カ国で販売されており、スマートフォンの販売が好調の日本でも最近ではよく見かける。 順位は以下のとおりである。それぞれ端末ごとの出荷されたキャリングケースの数は明らかにしていない。
Nokia4機種、Apple 2機種、Samsung 2機種、HTC 2機種であり、Nokiaが多い。やはり世界の携帯電話市場ではまだまだNokiaが強いことの証だろうか。 日本人はあまり携帯電話をケースに入れて持ち運ぶ人が少ないが、欧米やアジアでは老若男女問わず多くの人がキャリングケースに入れていることが多い。また海外の携帯電話ショップや量販店では、キャリングケースのコーナーがかなり充実している。 海外(特に新興国)では中古携帯電話が多く出回っているため、使わなくなった携帯電話を中古品として下取りしてもらうことが多い。日本のようにデコレーションしたりしないで、このようにケースに入れて大事に使うということも、海外でのキャリングケース人気の背景にあるのかもしれない。キャリングケースは御洒落目的もあるが、携帯電話を傷つけないようにするという実用的な手段でもあるのだ。 キャリングケースは端末によって形状が異なるため、端末に応じて製造している。そのため人気のない(売れない)端末には対応したキャリングケースがないことも多い。 携帯電話キャリングケースというと、日本ではベルトにつけている中高年男性のイメージが強すぎるかもしれない。日本ではキャリングケースの代わりに、携帯電話にストラップをつけたり、若い女性はデコレーションをしたりする傾向がある。(デコ電と言われている) 2011年も多くのスマートフォンや携帯電話が出てくるだろう。それに伴って新たなキャリングケースが出てくるだろう。新たな携帯電話はアクセサリー市場にとっても新たな市場、グローバル社会での雇用創出になるのだろう。(Krusellも製造はタイ、中国で行っている) 今後日本でも、デコレーションで外見での差別化が難しいスマートフォンでの新たな差別化のツールの1つになる可能性を秘めている。 余談だが、世界で一番売れている端末は、Nokia1100で、世界で通算10億台以上売れている。アフリカやアジア、中南米で人気のローエンド端末である。このような端末にKrusellのキャリングケースは必要ないのだろう。やはりキャリングケースを利用するのはミドルエンド、ハイエンド端末利用者なのだろう。 (参考URL) http://www.krusell.se/ 【参考動画:Krusell社会社・製品紹介ビデオ】 【参考動画:Krusell社製造 紹介ビデオ】 |
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