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2011年1月27日掲載

Sony Ericsson 「Xperia」シリーズのプロダクトラインナップ

グローバル研究グループ 佐藤 仁
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 2011年1月6日、Sony EricssonはAndroid2.3搭載の「Xperia arc」を発表を行った。Sony Ericsson 「Xperia」は日本ではNTTドコモより「SO-01B」として発売され、日本市場にAndroidスマートフォンを浸透させる起爆剤となった端末といえる。

 日本では「Xperia」はNTTドコモから販売されている「SO-01B」しか見えないが、世界には「Xperia」のブランドで各種のラインナップがある。

 今回は世界で販売されているSony Ericsonの「Xperia」をピックアップしてみたい。
端末の仕様、詳細は同社サイトで確認頂きたい。(2011年1月現在同社サイトより)

1.Xperia X1

  • Windows Mobile O
  • 世界51カ国・地域で販売
  • 2008年9月発表

2.Xperia X1a

  • Windows Mobile OS
  • 世界15カ国・地域で販売
  • 2008年11月発表

3.Xperia Purenes

  • 標準機
  • 世界14カ国・地域で販売
  • 2009年9月発表

4.Xperia X2

  • Windows Mobile OS
  • QWERTYキー端末
  • 世界46カ国・地域で販売
  • 2009年9月発表

5.Xperia X2a

  • Windows Mobile OS
  • QWERTYキー端末
  • アメリカで販売
  • 2009年9月発表

6.Xperia X10

  • Android OS
  • タッチパネル端末
  • 世界66カ国・地域で販売
  • 2009年11月発表

7.Xperia X10mini

  • Android OS
  • タッチパネル端末
  • 世界66カ国・地域で販売
  • 2010年2月発表

8.Xperia X10mini pro

  • Android OS
  • QWERTYキー端末
  • 世界68カ国・地域で販売
  • 2010年2月発表

9.Xperia X8

  • Android OS
  • タッチパネル端末
  • 世界64カ国・地域で販売
  • 2010年6月発表

10.Xperia arc

  • Android OS
  • タッチパネル端末
  • 2011年1月発表

 IDCの調査によると2010年第2四半期のシェアは3.4%で5位。Nokia、サムソン50%以上のシェアがあり大きく引き離されている。(1位Nokia34.2%、2位サムソン20%、3位LG 9%、4位RIM 3.4%)

 かつてSony Ericsonは、UIQ、Symbian OSも搭載した端末開発を行っていた。ソニーエリクソンの傘下にあったUIQは残念ながら2009年1月に破産した。さらに2010年9月にはSymbian OSでの開発を停止すると発表した。また、ウォークマンフォンを市場に投入したものの、その後登場したiPhoneに席捲され市場シェアは年々低下していった。
2008年7月には2,000人の人員削減を発表。2009年4月にも2,000人の人員削減を発表し、徹底した合理化を推進してきた。

 2011年1月20日に実施した2010年第4四半期の決算発表では、昨年の赤字からは黒字回復は果たしたものの、新製品投入の遅れと端末販売価格の低下から、アナリスト予想を下回る結果となった。売上は15億3,000万ユーロで、前年同期の17億5,000万ユーロから減少。
一方で純利益は800万ユーロと、1670万ユーロの赤字だった前年同期からから改善がみられた。同四半期の端末出荷数は1,120万台で前年同期の1,450万台からは23%の減少となった。また端末1台あたりの平均価格も136ユーロまで低下している。

 「Xperia arc」には今後のSony Ericssonの収益改善、市場シェア向上に向けて期待したい。また「Xperia」のラインナップ増加と日本への展開にも注目していきたい。治乱興亡の激しい携帯端末ベンダーの市場での競争の中、「Xperia」以外の端末も含めてSony Ericssonの今後に期待したい。

(参考URL)

【参考動画1:Xperia X1】

【参考動画2:Xperia Purenes】

【参考動画3:Xperia X2】

【参考動画4:Xperia X10】

【参考動画5:Xperia X10mini】

【参考動画6:Xperia X10mini pro】

【参考動画7:Xperia X8】

【参考動画8:Xperia arc】

 余談だが、製品型番にある "i" や"a"のような postfixは、市場に応じて使いわけをしているようだ。製品は基本的に同じであることが多い。端末により端末・ソフトウェアに差分がある場合がある。例えば、南北アメリカ向けは"a"、中国向けは"c" がつくことがある。 

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