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2011年2月4日掲載 |
2011年2月1日、NTTドコモはケータイクレジット「iD」がAndroid対応端末に対応することを発表した。2011年2月7日10時から「iD」のスマートフォン版アプリをドコモマーケットからダウンロードできる。 ・シャープ「LYNX 3D SH-03C」 ソニーエリクソン「Xperia SO-01B」、サムソン「GALAXY S SC-02B」は残念ながら端末側で未対応である。アプリへのカード情報を登録する場合、新規設定およびFOMAからスマートフォンへの機種変更にも対応している。機種変更の場合、iモード契約しているFOMA端末で、一旦カード情報をサーバー上に預けた上でデータを引き継ぐ必要がある。iモード契約を解除してしまうと、カード会社毎にカード情報の再発行の手続きが必要になるようなので要注意である。 NTTドコモのケータイクレジット「iD」は2005年12月にサービス開始し、2010年8月には会員数が1,500万を突破したと発表した。「iD」はNTTドコモが提供する「DCMX」のほか、三井住友カード、ユーシーカードなど合計69社のカード会社が対応している。(2011年2月現在) また利用可能な店舗もコンビニエンスストア、マクドナルド、イオングループ、コカ・コーラなどの自動販売機、タクシー、大手家電量販店、ショッピングセンターなど「iD」対応決済端末台数は全国で約50万台弱ある。(2010年9月現在)月間利用件数は2010年12月で1,865万件とのことだ。生活のインフラとして整備されたといえる。 2010年7月からセブンイレブンで「iD」が利用可能になったことによって、ほぼ全てのコンビニエンスストアで利用可能となった。2010年夏には、セブンイレブンで「iD」を利用するテレビ広告も放送され認知度も向上したと思われる。 今回のAndroid対応スマートフォン向けの「iD」対応によって、今まで「iD」を利用していたから標準機から変更しなかったユーザがスマートフォンへの機種変更も加速するのではないだろうか。 現在世界中の通信事業者がモバイルペイメントやNFCのトライアルや提携を実施している。 一方で、ケータイクレジットを実現するための端末を提供することは端末メーカーにとっては開発、製造、試験において負担になりかねない。特に海外メーカーにとっては日本向けに「おサイフケータイ」対応することはハードルが決して低いとは言えない。 通信事業者でクレジット事業を展開しているNTTドコモの動向には世界が注目している。今後、NTTドコモの「iD」に対応した魅力的なスマートフォンの端末ラインナップの拡充と更なる「iD」利用可能な店舗拡大、ユーザへのサービス充実に期待したい。 余談だが、2011年2月1日からミニストップで「iD」を利用すると、抽選でドコモのおサイフケータイ対応スマートフォンが当たるキャンペーンを実施している。 参考サイト:http://id-credit.com/ |
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