ホーム > Global Perspective > |
2011年6月14日掲載 |
今回はデジタルフォトフレームサービスについて考えてみたい。 日本でも数年前から、各通信事業者がデジタルフォトフレームを販売している。携帯電話から写真を送信して、専用のフォトフレームで写真が表示されるサービスである。 日本の通信事業者が提供するデジタルフォトフレームサービスは下記の名称で提供されている。
海外の通信事業者のデジタルフォトフレームの動向に目を転じてみたい。 また2010年7月20日には、オランダKPNもPandigital のデジタルフォトフレームをM2Mサービスとして、欧州での普及に提携すると発表した。KPNは、欧州32カ国でこのサービスを海外ローミング費用なしで提供を予定しているとのこと。 欧米人は家族や友人らとの写真をフレームに入れて、家庭や職場デスクにたくさん置いている人が多い。また、欧州では、スペイン人がドイツで働き、オランダ人がフランスで働くことは珍しいことではなくなっている。このサービスを利用して写真が手軽に送信できるのはコミュニケーションも取りやすくなるだろう。今後多くの家庭、職場のデスクにデジタルフォトフレームが並ぶことになるかもしれない。 オランダを始め欧州では、携帯電話の加入者率が100%を超えている国がほとんどで飽和状態である。一人で複数のSIMを保有しているのだ。全通信事業者のSIMを持っていて使い分けている人もいる。そのような状況の中、デジタルフォトフレームは新たな通信事業者のビジネスチャンスとして捉えられる。 2010年11月1日、ドコモは同社の「お便りフォトサービス」技術を韓国KTに展開すると発表した。今後、韓国のようなアジアの通信事業者も携帯電話加入者が飽和する中で新たなビジネス創出をする必要がある。デジタルフォトフレームが果たす役割は大きくなっていくのではないだろうか。 携帯電話に搭載されたカメラ画素数もより良くなってきている。日本では現時点ではあまり目立たないが、今後サービス進化の余地は多いにあるだろう。一方で料金プランがわかりにくい、設定がわかりにくい等のユーザの声もあるだろう。それらへの対応を行いながら、誰でも簡単に利用できるようなサービスになることを期待したい。 *本情報は2011年6月13日時点のものである。 |
▲このページのトップへ
|
InfoComニューズレター |
Copyright© 情報通信総合研究所. 当サイト内に掲載されたすべての内容について、無断転載、複製、複写、盗用を禁じます。 InfoComニューズレターを書籍・雑誌等でご紹介いただく場合は、あらかじめ編集室へご連絡ください。 |