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Global Perspective 2011
2011年7月20日掲載

ローマ法王のTwitterデビュー:「神の言葉」は世界に伝わるか

グローバル研究グループ 佐藤 仁
[tweet]

 2011年6月29日、ローマ法王庁はバチカンのポータルサイト「NEWS.VA」をオープンし、ローマ法王ベネディクト16世が「iPad」を使ってTwitterで「つぶやき」を投稿する動画も公開された。(下記動画参照)

ローマ法王の初投稿は以下のようなものだ。

Dear Friends, I just launched News.va
Praised be our Lord Jesus Christ!
With my prayers and blessings, Benedictus XVI

「NEWS.VA」はローマ法王らの演説、写真、最新情報などが掲載され、Facebook、Twitter、Youtubeなどソーシャル・ネットワークサイトとも連携し、全世界に向かって情報発信している。Twitterは2011年7月18日現在で70,000人以上のフォロワーがいる。

 バチカンからの情報が様々なメディアを通じて世界中に発信されることは非常に良いことだろう。
しかし一方で、世界にはデジタルデバイドで情報にアクセスできない人も世界にはまだたくさんいる。2008年12月に世界のインターネット利用者数は10億人を超えた。2010年10月には20億人を超えたとITUは発表した。今でも伸びているが、まだインターネットにアクセスできない環境にいる人々もたくさんいる。
ITUの2010年統計によると、世界233の国や地域で、人口100人に対してインターネットアクセス可能者が10人以下のエリアは世界で50もある。
なお人口100人に対してインターネットアクセス可能者が80人以上のエリアは日本も含めて20である。

「人はパンのみにて生きるにあらず、神の口から出る一つ一つの言葉によって生きるものである」と聖書(マタイ伝福音書)にはある。

 更なるインターネットの普及に伴いデジタルデバイドが解消され、「神の口から出る言葉」に一人でも多くの人々がアクセスできるようになることを期待したい。

(参考サイト)

【参考動画:iPadでツイートするローマ法王】

*本情報は2011年7月18日時点のものである。

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