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2011年8月22日掲載 |
2011年3月29日、韓国放送通信委員会 (Korean Communication Commission:KCC) は韓国でのNFC活性化を目的とした 「Grand NFC Korea Alliance」 の発足を発表した。 KCCによるとNFCの活用によって、今後5年間で約10億ドルの収入と5,700人以上の雇用が期待できるとのこと。 「Grand NFC Korea Alliance」には以下の韓国の主要プレーヤーが参加している。 (通信事業者) (クレジットカード会社) (メーカー) 他にも決済端末メーカーや国の機関なども参加している。 2011年6月13日には「Grand NFC Korea Alliance」を正式に設立させるMoUが締結されたと発表された。 韓国は、2000年初期から様々なNFCやモバイルペイメントを活用したサービス、トライアルが実施されてきた。今回は30万台のリーダーライターを主要な小売店や交通機関などに設置する予定である。現時点ではNFC対応端末はSamsungの Galaxy S IIと Pantechの Sky Vega Racerの2機種だが、2011年中には500万台のNFC対応携帯電話端末が出荷される見込みとのこと。今後はアライアンスの中で各社の役割とビジネスモデルの明確化が求められてくるだろう。 なお、2011年2月9日にNTTドコモは韓国KTらと提携して「NFCサービス相互利用に向けた検討に合意」を発表した。同日、KDDI・ソフトバンクは韓国SKらと提携して「モバイルNFCサービス日韓共同実証実験の開始」について発表を行った。これら日本の通信事業者、関係プレーヤーとの日韓相互での連携にも今後は注目していく必要がある。 「Grand NFC Korea Alliance」の発足をきっかけに、韓国でのNFCを活用したモバイルサービスが加速することに期待している。韓国ではセブンイレブンなどのコンビニでもクレジットカードが利用可能であることからモバイルペイメントはスムーズに普及するのではないだろうか。 世界では多くのNFCやモバイルペイメントの提携やアライアンス、トライアルが実施されているが、今回のKCCのように韓国当局がイニシアティブを取ってNFCを推進しているのは興味深い。「Mobile Smart Life Service' based on NFC」に向けた今後のKCCおよび関係プレーヤーの取組みに注目していきたい。 【参考動画:NFCに関しての韓国ニュース(2011年)】 本情報は、2011年8月14日時点のものである。 |
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