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2009年4月掲載 |
ペイテレビ加入者⇒減っている若い人たちが、「ウチら世代ってぇ、ケータイとか普通にあった最初の世代なんすよ〜」とよく言う。いや、もう世代とかの話ツマランから。。。必ず次に「バブル世代わぁ」と続くから。バブルっつたって、普通の人には関係なかったス。もー自分のこと話せよっ。 最近、電車で見かける女性のまつ毛はみんな長い。ちょっと前まで、「ええっ、35才には見えないですよぉー」という感じだったが、今では「えええっ、40?よんじゅうスカ〜?」という人がゴロゴロいる。東京ナイトライフだと、アラフォー、バツイチは普通だ。少子化、人口はすぐ減る気がする。皆さんの周りはどうですか? 減り続けているといえば、アメリカのケーブルテレビ、衛星放送業界も、加入者がもう1年くらい減っている。コムキャストは、3ヶ月ごとにで10万、20万という単位で減っている。 インターネットの動画利用者は増えている。Huluの月間利用者は、2400万人もいる。YouTubeは1億人だ(Comscoreリリース2009年3月4日)。 Huluは、2008年3月にサービス開始してから、10ヶ月でコムキャスト(テレビ加入者2,400万件)とほぼ同じユーザー数を集めた。 ![]() ComScoreデータから作成。 *Huluは、2008年7月のデータ無し コムキャストは、その代わり電話契約は増えていて、加入数全米第3位の電話会社だ。なんなんだ・・・ ついでにいえば電話会社は、IPTVというケーブルテレビと同じ色々なチャンネルが見れるテレビサービスを始めている。先日、ニューヨークに居たときは、もう何回も『FiOS』のCMが流れていた。『FiOS』は、電話会社の『Verizon』という会社が提供するテレビサービスで、CMはケーブルテレビの工事に来た人とFiOSが争ってる面白いヤツだった。 それと、『St. Patrick Day』で緑の服を着ている人でいっぱいだった。アイリッシュ・バーは東京だけでなく、ニューヨークにも増殖していて、みんなでプレミア・リーグを見ている。ルールわかるの。 FiOSのテレビCMついでに、『Tivo』もケーブルテレビより安いっていうコマーシャルを流している。ちょっとオシャレな感じ。 映画のレンタルサービス on インターネット
ZillionTVもVUDUもベンチャー企業で、ハリウッド映画会社がバックについている。映像配信業界にも、ベンチャー魂が宿っているところが面白い。 ドラマを作っている側アメリカではハリウッドの映画会社がテレビドラマを制作、テレビ放送のあとは、自分たちの工夫で儲けることができる。著作権が制作者側にあるからだ。
Viacomは、(表中のUniversal、サムナー・レッドストーンとかユニバーサル・スタジオ・ジャパンとか)は、ハリウッドの映画会社MGM、Lions Gateと一緒に有料チャンネルを作るなんてことを言っている(2008年1月-3月期決算短信p2の9行目)。 ハリウッド側にもベンチャー魂が宿ってるところが、面白い。 90年代半ば、インターネット革命のポイントは、ミドルマン(Middle man)=中間取引業者=流通の排除だ、ってことをよく読んだ。要は、生産する人、何かを生み出す力のある会社しか、存在価値がなくなる(あくまで、商売的にですよ)。Time WarnerのJeff Bewkes CEOは盛んに、「我々は‘Pure Contents Company’を目指す」と言っている。 今まさに、動画の世界はインターネット革命の真っ最中。インターネットのカンブリア爆発は、まだまだこれから起こることを日々実感してる。 |
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