夏のボーナス商戦を前にして、目立つのは当然ながらNEC、IBM、東芝、富士通等のパソコンメーカで、133MHz低消費電力PentiumのノートPCをはじめ最新機種が勢揃い。また企業向けにもISDN接続のインターネット接続をはじめとする企業内ソリューションを一通り紹介していました。他にもEPSON、Canon等のインクジェトプリンタあたりも華々しく競ってました（もっとも、ここらへんは秋葉原でも同じようにやっていますが・・・）。
　Microsoft(株)は最大の目玉商品としてグループウェアの"Exchange Server"を発売し、グループウェアのドン"Lotus Notes"と展示を競っていました。
　デジタルイメージ処理関連も充実し、デジタルカメラは無論のこと、ビデオ編集、処理ボード、各種ソフト等が、ビジネスショー以上に出展されていたと思います。またデジタルハリウッド(株)のブースではコンピュータ・グラフィック・アニメーション作品作成体験のコーナーが設けられ、学生の作品が並べられていました。一般企業で本格的に利用されるのはまだ先のことでしょうが、Pentium Pro 搭載マシンのWindowsNT環境でのイメージ処理も充実してくるなど、マルチメディア・コンテンツの製作環境は、順調に整いつつあるといったところでしょう。
　昨年秋に発売されたWindows95ですが、半年強を経てようやく本格対応ソフト（32bit版）も出そろってきました。

• TV電話
• テレフォニーソフト
• ディジタルカメラ
• PDA（携帯情報端末）
• グループウェア
• その他（MacでWindows）

・(株)ブレインズ　ISDN PC-TV電話システム(仮称)　　　(参考出展)

ISDN1ch使用、価格未定（ソフトのみで5万円くらい？）
サウンドボード、ビデオキャプチャーボードは一般品でよい
ISDNボードは専用のボードを使う（実売2万円以下）
アプリケーション共有はなし
画質は他のテレビ会議より悪いが単機能低価格が魅力

テレビ会議でWindows3.1対応のPCS50等の後継機
Win95対応とし、価格を半分以下に下げた
NTTのPhoenix等とほぼ同機能、同価格(20万円)
この4月くらいから始まった低価格競争に加わった形だが、新鮮味には欠けると思います。いずれにせよ競争激化！

（CTI:Computer Telephone Integration）
・(株)インターソフト　まいと〜くPCホン　　　　　　　　(暫定版)

パソコンを留守番電話、伝言Box等に利用できる
ボイス対応のモデムで利用
現在、モデムの機種対応を確認中（今は1種類のみ確認）

・(株)ニコン　名称未定(マルチ記録タイプ）　　　　　　　(参考出展)

液晶部分にペン入力可能でおもしろそう
音声記録も付いて簡易ビデオカメラでも使えそう
価格未定、年内発売予定

本体一体型のPCカード
そのままノートパソコンで編集できて便利そう
価格未定、年内発売予定

カシオ等の他社のものと比べてとにかく高画質(57万画素、値段も\128,000と高いが) 会場でプリントアウトを比較していたが差は歴然。（見物人から「おお！」という声があがった）
会社に一台ぜひ必要な一品と思います。

・NTT-IT(株)　次世代PCA　　　　　　　　　　　　　　　(参考出展)

Personal Communication AssistantでPCAだそうです。
Appleのニュートンのようなもので新鮮味には欠けます。
Windows3.1対応、486SX33Mhzを使用。
Windowsのソフト資産を引き継げる。

・Microsoft　Exchange Server Ver.4.0　　　　　　　　(6/26発売）

今回の展示会におけるMicrosoftの最大の目玉商品
高機能なメッセージング・プラットフォーム
グループウェアのドン「Lotus Notes」と競合する部分は無論ありますが、こちらはむしろデータベースからのアプローチで両者の趣は若干異なります。

・INSIGNIA　SoftWindows3.0(\58,000)

MacでWindowsが使えるようになるソフト(発売後少し時間が経っていますが)
遅さがネックだったSoftWindows2.0から、35%スピードアップ
Windows95に対応
「Microsoft EXCELはMacより早くなります。」と言っていた（「MS-WordはMacより遅くなる」そうです）
Mac,Windows混在企業ではこういうソフトは助かります（本当は個人的には「WinでMacintosh」が欲しい・・・）

（入稿：1996.07）