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大手長距離通信事業者と大手市内電話会社(RBOC及びGTE)の相互参入状況 | |
(1997.3) | |
1996年通信法の成立後、大手長距離通信事業者と大手市内電話会社の相互参入の動きが本格化した。ベル電話会社は、域外発信のLATA間通信については同通信法の成立後、直ちに参入することを認められ、積極性に違いがあるものの、事業の申請を行い。ベル電話会社の幾つかは、再販売を利用したサービスを開始している。しかし、域内発信の長距離通信については、参入の条件として域内の市内通信市場が競争に開放されていること(具体的には、14項目の競争的チェックリストを満たすこと)を義務づけられており、1997年2月現在、参入認可(州委員会、司法省、FCCの承認が必要)を得たベル電話会社は1社もない。アメリテックは、FCCに1997年1月に、ミシガン州発信のLATA間長距離通信事業の申請を行ったが、申請内容に不備があったため2月に申請を取り下げている。 GTEは、上記のベル電話会社とは異なり、域内発信のLATA間長距離通信事業への発信を同法の成立後、直ちに認められ、1997年3月初旬で長距離通信の加入者数100万を獲得したと発表している。
一方、長距離通信事業者の大手3社のうち、AT&Tは地域担当の事業部門を設立し、全米50州に市内サービス提供の認可申請を行っている。また、MCIは、1997年12月現在、18都市で市内交換サービスを提供している。スプリントは、上記の2社と異なり、約700万回線を有する全米第9位の地域電話会社でもあり、長距離通信事業及び市内通信事業の両方を行っている。 | |
(海外調査第一部 小野 等) e-mail:ono-h@icr.co.jp (入稿:1997.3) | |
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