トレンド情報
-
トピックス[1997年]
<海外情報>
アジアのマルチメディア・プロジェクト-マレーシア
マレーシアの概要
人口:
2,010万(1995.6)
一人当りのGNP:3,520ドル(1994.12)
電話回線数(普及率):335万(16.8%)(1995.12)
セルラー電話加入数:103万(1996.1)
通信サービス提供状況:
基本電話サービス、セルラー、ページング、付加価値サービス、公衆電話等、すべての通信サービスにおいて競争状態にある。国際・国内通信両方のサービス免許を取得している事業者は4社で、1990年に政府保有の株式約24%を放出して民営化を図った第1キャリアのテレコム・マレーシア(TM)、セルラー電話で約7割のシェアを占めるセルコム、96年初めに通信衛星MEASAT-1の打上げに成功したビナリアン、および国内の高速道路沿いにデジタル光ファイバー・ケーブルを敷設して国内網の整備を進めるタイム・テレコムがいる。国際通信には上記4社に、ムチアラ、国内通信では固定セルラー免許を取得しているシャリカットが加わる。
セルラー電話ではTM、セルコム、ビナリアン、モビコムの4社が、PCSサービスではムチアラ、MRCB、サプラの3社が提供中である。しかしムチアラは国際通信免許を持ちながら、サービス開始が遅延していたり、後発の事業者は移動体通信でも加入数が思うように伸びていない。
外資規制について:
付加価値サービスへの出資比率は上限を30%としているが、基本電話サービスについては明言されていなかった。97年2月に提出されたWTOの基本電気通信交渉のオファーでも自由化は約束されていないが、既存事業者の株式取得は30%まで可能としている。各事業者は自社の体質・技術力強化のため、外国企業との提携を活発に進めており、95年2月にUSウェストのビナリアンへの20%出資が正式に承認された他、ドイツ・テレコムのセルコムへの20%出資やスイスPTTのムチアラへの30%出資についても、今後認められるであろう。
トップページ
(http://www.icr.co.jp/newsletter/)
トレンド情報
-
トピックス[1997年]