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2001年1月掲載 |
今後のインターネットの普及
インターネットの世界では、米国が最も進んでおり、その他の国はその後を追っているとされてきた。日本においても、インフラ面での定額料金制の導入、高速化の推進、プロバイダの、単なる接続サービスのみの提供からポータルサイトでのコンテンツとセットでの提供という形態の変化、そしてコンテンツについても、メール、ウェブから始まり、ショッピング、ブロードバンド向けコンテンツへの移行と、米国の進んだ道を歩んできたと言える。 |
図−3「携帯インターネットユーザの他端末でのインターネット利用意向」 6割以上が他端末での利用を考えており、1年以内でも約半数となる |
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(期間問わない利用意向)
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(1年以内の利用意向)
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図−4「併用ユーザの今後の予定」 |
携帯電話自体および携帯電話でのインターネットの普及においては、現時点で既に米国に先んじている。米国でもモバイル・インターネットの普及が本格化すると言われてはいるが、米国のそれはPDAを用いたビジネス利用が主であり、職場での利用を外に持出すことを目的としている。メールを中心としたコミュニケーションツールとしての利用である現在の日本とは大きく違い、インターネット初心者の入門用とはなりえないと思われる。
この新しい独自のパターンでの普及が進むことにより、固定網での家庭や職場での利用と、携帯電話による移動中や外出先での利用というように、インターネットの利用形態についても新しいパターンが発生することになる。この新しい形態の発生が、利用内容にどういった変化をもたらすのかについては、今後の調査研究課題としたい。
図−5「高速インターネット希望理由(米国)」
図−6「高速インターネット希望理由(日本)」
この結果が示す様に、ブロードバンド・インターネットの普及を促進するものは、日本では「快適性」であり、米国では「コンテンツ」である。 これまでは、米国での結果が表す様に、ブロードバンドの普及にはブロードバンド向きのキラーコンテンツの存在が不可欠であるという論調が日本でも支配的であった。しかし日本は米国と違い、コンテンツを求めている層は少なく、表示やダウンロードが速い、時間を気にせず使えるといった、「快適性」を求めて利用者はブロードバンドへと移行し得ると言える。
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