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世界の移動・パーソナル通信T&S

2003年8月号(通巻173号)

世界のニュース

 政策・規制

■フランスで、ナンバー・ポータビリティ始まる

現在、日本で導入について検討されているモバイル・ナンバー・ポータビリティが、2003年6月30日、フランスで導入された。欧州では英国をはじめとして既に10カ国でモバイル・ナンバー・ポータビリティが導入されているが、その利用状況は国により様々である。フランスで広く利用されるかどうかは、ユーザーが利用しやすいかどうかによって決まるところが大きい。フランスでの導入状況を概観する。
まず最初に注目されるのは、ナンバー・ポータビリティ利用に必要な手数料である。当初、事業者間の協議により手数料をいくらにするかを決めようとしていたが、事業者同士が合意に達せず、結局、仏規制当局ARTの裁定に持ち込まれた。その結果、事業者間でのポータビリティ費用を1回につき15.2ユーロ(付加価値税抜き)とすることが決められた。しかし、ARTは実際に事業者がユーザーに求める手数料の金額は自由だとしており、これを受けてブイグ・テレコムは、オレンジやSFRよりも早く、…

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■ノルウェー、3G免許を再交付へ

ノルウェーの運輸通信省と郵便通信庁は2003年7月1日、UMTSの周波数免許を再交付すると発表した。今回は、UMTS免許の交付に関するあらましを概観する。
今回、ノルウェー郵便通信庁が再交付すると発表した免許は2つ(下表参照)で、オークション方式により決定する。免許の獲得を希望するものは同年8月29日までに同庁に申請し、9月2日にその結果が公表される予定である。オークションの条件として、免許公布日から6年以内に人口カバー率30%を達成することがあげられている。また、他事業者とのインフラ共有も許容されるとしている。
実は同国におけるUMTS免許は、2000年12月に既に4つ交付されており、既存のGSM事業者であるテレノールとネットコム、...

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