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2012年6月18日掲載 |
2012年6月4日、世界の38ヶ国80通信事業者でLTEの商用導入が開始されているとGSA(Global mobile Suppliers Association)が発表した。 アフリカまでやってきたLTE2012年4月14日にアンゴラの通信事業者MovicelがLTEサービスの提供を開始した。また5月16日には、ナミビアの通信事業者MTCがLTEサービスを開始している。この2社は一般の顧客を対象にLTEを提供する。まずはデータ通信モジュールとしての提供である。アフリカでは2011年2月にナイジェリアのGloが法人ユーザ向けの「バックホール」としてLTEを活用している(参考)。 (表1)アフリカでの主要なLTE導入に向けた取組み
![]() (公開情報を元に筆者作成) LTE導入に向けてアフリカで必要なことアフリカでは、携帯電話契約者が2011年9月末で6億1,600万人になった。人口約10億のアフリカでは約60%の普及率である。2016年には16億に達成すると予測されている(Informa Telecoms & Media 2011)。 アフリカでは3Gが普及する前にLTEが普及する可能性は高い。LTEネットワーク構築に向けてアフリカ通信事業者は積極的に取り組んでいる。ネットワーク構築はHuaweiやZTEなど中国のベンダーが実施していることが多い。 (1)LTE対応端末 (2)コンテンツ (3)文化 (4)電気
(図1)アフリカでの乾電池の充電機
![]() LTEネットワークとして導入することによって、それに対応した端末、コンテンツが必要になり、エコシステムが回ることによって普及が加速される。またそれを支えるのに必要な携帯電話利用の習慣(文化)と電気のような基本インフラおよびマクロな経済発展が求められる。 情報通信インフラが整備されるための経済発展はアフリカだけでなく新興国においては必要である。一方で識字率の向上とベーシックヒューマンニーズ(BHN)の確保もアフリカの一部の国では喫緊の課題である。 【参考動画】アンゴラでのLTE導入を伝えるニュース(2012年) 【参考動画】ナミビアMTCのLTEのテレビ広告(2012年)
*本情報は2012年6月14日現在のものである。 |
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