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[世界の移動・パーソナル通信T&S]

世界の移動・パーソナル通信T&S(Trends & Statistics)

このコーナーについて
移動・パーソナル通信事業がグローバルな競争にあるなか、弊社では、海外を中心にした有益な情報を様々な企業の方々に有効に活用していただき、日本の移動・パーソナル通信分野の発展に寄与することを目的とした有料情報サービス「InfoCom世界の移動・パーソナル通信T&S」を提供しています。
このコーナーでは、そのサービス・メニューの1つ「InfoCom移動・パーソナル通信ニューズレター」の中から、レポートを毎月1つご紹介します。
 
今月のレポート

韓国の第3世代携帯電話免許、まずはSKとKTが獲得

スマートフォンが姿を現しはじめる
〜シンビアンが次世代携帯電話プラットフォームの最新版を発表〜

 

2001年1月号(通巻142号)

■米国の移動通信市場におけるリセラーの動向
移動通信市場が成長するにつれ、米国ではリセラーの位置付けが変化しつつある。リセラーはこれまで移動通信事業者(キャリア)と同じ顧客を似通ったサービスで奪い合うという、競合的な意味合いの強い存在であったが、移動通信市場の成長が徐々に鈍化へ向かうに従い、また、携帯電話やPDAを利用したデータ通信の需要が高まるにつれ、リセラーの事業内容やキャリアとの関係も変化しつつある。

■テリア、スウェーデンの第3世代携帯電話免許取得に失敗
2000年12月16日、スウェーデンの第3世代携帯電話(3G)免許付与審査が終了したが、同国の携帯電話市場で圧倒的シェアを持つテリアが免許取得に失敗した。既存携帯電話事業者による3G免許取得失敗はイタリアのブルーの前例があるが、旧国営系事業者としても、またリーディング・シェアを持つ事業者としても、3G免許取得失敗したのはこれが初めて。テリアは、今後の事業戦略の見直しを余儀なくされることとなる。

■オフテル、BTセルネットに対する不公正競争の是正命令を撤回
英電気通信規制当局・OFTEL(Office of Telecommunications)は2000年11月30日、英第2の移動体通信事業者、BTセルネット(BT子会社)に対して命じていた同社系列サービスプロバイダへの不公正な補助金交付(Unfair Cross-Subsidisation)の是正命令を撤回した。これはオフテルが2000年7月3日、BTセルネットに対し同社の移動体ネットワークビジネスから得た利益を系列サービスプロバイダへの損失補填に回すことを禁止する命令案を公布していたものである。

■韓国の第3世代携帯電話免許、まずはSKとKTが獲得
[NEW]全文掲載

■イー・ワイヤレス、携帯電話による企業案内サービスを開始
アメリカに本社を置くベンチャー企業のイー・ワイヤレス(e-Wireless)は、ラジオから流れる広告の複雑な電話番号を覚えることなく簡単に問い合わせることができるサービス「#333」を2000年7月、シカゴで始めた。このサービスは、ラジオの広告に興味を持ったユーザーが携帯電話で広告の最後などに問合せ先として流れる「#333」にダイヤルすると、イー・ワイヤレスと契約している広告主である企業の商品やサービスなどの情報が聞けたり、商品の購入が出来るというものである。

■米大手携帯電話会社、プリペイド方式の新料金プランを発表
全米加入者数第1位のベライゾン・ワイヤレス、及び第3位のAT&Tワイヤレスは、相次いで新たなプリペイド方式の料金プランを発表した。従来ポストペイド方式に比べて割高だったプリペイド方式だが、ここに来て大手携帯電話会社の料金競争が激しくなってきた。以下両社の新料金プランを概括する。

■シャープ、新刊本を電子書籍で先行販売
シャープは2000年12月8日、ザウルス向けの電子書籍として、アーティストハウスと共同で「ブレアウィッチ・ラスティン・パーの告白」の先行発売を開始した。電子書籍版の販売価格は500円で、2001年2月に角川書店から1,400円で発売される書籍版に比べ戦略的な価格になっている。この電子書籍は各章ごとに分割され、シャープの運営する情報サービスサイト「シャープスペースタウン」を通じ、日をおいて順次公開される。シャープは、これまで自社サイトで1,000タイトル以上のザウルス向け電子書籍を提供してきた実績があるが、それらは既に書籍になっているものをデジタル化しただけであった。今回のように書籍に先駆けて販売するのは初めてであり、しかも2ヵ月も先駆けての提供となる。

■スマートフォンが姿を現しはじめる
 〜シンビアンが次世代携帯電話プラットフォームの最新版を発表〜
[NEW]全文掲載

■マイクロソフト社が狙うSIMへの野望 
米国マイクロソフト社は、SIM(Subscriber Identity Module)へ組み込むOSの導入により、様々なソリューションの開発に取り組んでいる。マイクロソフト社にとって、このスマートカードOS「Windows for Smart Cards」は、次世代移動通信市場での規模の拡大を図る大きなチャンスをもたらすものと考えられる。

■サムスンとGEO、ストリーミング・ビデオ対応携帯電話を発表
韓国のサムスン・エレクトロニクスとGEOインタラクティブ・メディア・グループは、MPEG4ストリーミング対応携帯電話「ビデオフォン」を開発し、端末に向けた映像配信の実験に成功したと発表した。この端末を利用すれば、ユーザーは端末のビデオボタンを使って視聴可能なビデオリストから選択して画像と音声を視聴できる。両社によればMPEG4ストリーミング対応の携帯電話は世界初であり、同製品をまずはアジアとヨーロッパで発売開始し、追ってアメリカにも販売を拡大する計画である。

■アーチ・ワイヤレス、ページネットの買収で決着
約1年もの長きに渡って揺れ動いた米国ページング業界最大の買収劇に、ようやくピリオドが打たれた。アーチ・ワイヤレス(米国第2位/旧アーチ・コミュニケーションズ)は、2000年10月27日、米国最大のページング事業者ページネットの買収について、ページネットの株主、債権者および連邦破産裁判所の承認を得た。ページネットが、経営の悪化に伴ってアーチ・ワイヤレスに救いを求め、両者の合併計画が発表されたのは1999年11月8日。以降、両者の合併計画は順調に推移すると思われたが、この計画に幾度となく横槍を入れたのがメトロコールであった。

■ノキアのオリラ会長、携帯電話で強気の市場予測を発表
ノキアのオリラ会長は2000年12月5日に、今後の携帯電話市場について強気の見通しを発表した。モトローラやエリクソンが発表した、携帯電話利用者の成長率が鈍化するとしていた予測を上回る市場拡大が期待でき、2001年から3年にかけてノキアは、25〜35%の売上高の成長を達成できる、と強調した。以下にその概要を紹介する。

■米国で無線免許のオークション開始
米国の連邦通信委員会(FCC)は、2000年12月12日から、1,900MHz帯の周波数(CおよびFブロック)のオークションを開始した。195市場における422免許が対象となり、87企業が参加するものと見られている。対象市場には、ニューヨーク市、アトランタ、ロサンゼルス、シカゴおよびシアトルなどの主要な市場が含まれている。

■米国の電話番号不足の現状
はじめに)近年の電気通信市場の急速な拡大に伴い、米国においては電話番号の不足が問題視されてきたが、ここにきていよいよ状況が深刻化しつつある。このままでは近い将来に米国の電話番号は枯渇してしまうと見られており、すでに電話番号の割り当てを大幅に制限している州もある。そこで、同国における電話番号不足の現状およびその対処法として考えられている方法について解説することとする。


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