2008年7月号（通巻232号）

■注目される、英Ｏ２のＳＩＭのみのポストペイド契約「Simplicity」

2008年第１四半期、調査会社ガートナーの最新統計によると、西欧では携帯端末の販売台数が対前年同期比で16.4％減、と大幅に縮小した。同社が2001年に同統計をとり始めて以来、市場が縮小するのは初めてのことだという。携帯市場の飽和化や景気悪化の影響等が、消費者の携帯端末の買い控えにつながっている、と見られる。そのような中、英国で注目を集めているサービスが、Ｏ２の「Simplicity」だ。ユーザーは端末を購入せず、「Simplicity」のＳＩＭのみをポストペイドで契約する。この契約には、通常の端末とのセット販売時と異なり、契約期間の「縛り」（通例だと、18〜24カ月等の長期契約）が伴わず、申請の30日後であれば自由に契約解除をできることが特徴になっている。料金はパッケージで月額15ポンド（無料の網内通話、200分の他網への通話、400通のＳＭＳが含まれる）といった水準から契約可能だ。