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InfoComモバイル通信T&S

2013年12月号(通巻297号)

サービス関連(通信・オペレーション、製品・端末、コンテンツ・放送、その他)

  • 日本のインターネット企業の最近の業績、動向(全文表示)
  • LTEの急速な普及とLTE-Advancedの動向
  • ロシア発“両面スマートフォン”の「YotaPhone」は世界を制することができるか
  • AI(Artificial Intelligence:人工知能)で拓かれる世界
  • 国内海外の主要携帯事業者のARPUの動向(2013年7〜9月期)

■日本のインターネット企業の最近の業績、動向

インターネット業界の変動は非常に激しい。昨日まで頂点にいた企業があっという間に転落してしまうこともよくある。また昨日までは誰も知らなかった企業がひとつのコンテンツやサービスを契機にあっという間に頂点にいくこともある。本稿ではグリー、DeNA、mixi、LINE、ガンホー、コロプラといった日本を代表するインターネット業界の6社を事例として取り上げ、最近のインターネット業界、ソーシャルゲームの動向について見ていきたい。

■LTEの急速な普及とLTE-Advancedの動向

スマートフォン(スマホ)やタブレット端末の急速な普及、モノのインターネット(Internet of Things)やM2M技術の開発・普及に伴い、モバイル・トラフィックが急増している。また、トラフィックの急増に伴う通信速度の低下やネットワーク容量のひっ迫などを解決するため、携帯通信事業者が導入してきた携帯通信規格は、近年では3G/W−CDMAからHSPA/HSPA+へと進み、現在はLTE(Long-Term Evolution、FD−LTE/TD−LTEを含む)が主流になっている。また、LTEを高度化したLTE-Advanced(以下「LTE−A」)の実証実験や商業化が始まっている。さらに、第5世代無線通信規格「5G」のコンセプトに関する議論が活発化しており、NTTドコモは2020年開催の東京オリンピックまでに5Gサービスを体験できる環境の実現を目指している。本稿では、世界のLTEおよびLTE−Aの導入状況を考察する。

■ロシア発“両面スマートフォン”の「YotaPhone」は世界を制することができるか

ロシアの端末メーカーYota Devicesは2013年12月4日、モスクワで開催されたイベントで新たなスマートフォン「YotaPhone」を発表した。同端末は、表は液晶、裏はE-Ink(電子ペーパー)の両面Androidスマートフォンである。2013年3月にバルセロナで開催されたMobile World Congress 2013で披露され、その奇抜な形状が注目を集めていた。ロシアからもついに地場(ローカル)メーカーが登場してきた。そして同社はロシア市場と同時に欧州、中東にも販路を求めている。

■AI(Artificial Intelligence:人工知能)で拓かれる世界

1990年頃から世界で急激に発展してきたインターネットは、あらゆる人やモノを巻き込み、ビッグデータという生成物を創ることで、新たなパラダイムを拓こうとしている。具体的には、スマートフォンの普及によるライフログの蓄積、M2Mの技術による現象・事象の情報の蓄積、などによる情報量の増加は爆発的であり、それは、グーグル会長のエリック・シュミット氏の発言で言い換えると「文明が誕生してから2003年まで累計で、人類は5エクサバイトのデータを生み出した。今は我々は毎日5エクサバイトのデータを生み出している。」(平成25年11月8日 経済産業省資料「IT・データ利活用による 新産業創出に向けた我が国の取組み」より抜粋)という隆盛度である。

■国内海外の主要携帯事業者のARPUの動向(2013年7〜9月期)
〜データシェアプラン導入1年、そのもたらした効果

○概観
世界の携帯通信市場は、音声ARPUの減少により総合ARPUは減少傾向にあったが、データARPUの増加により音声ARPUの減少が相殺され、総合ARPUが増加傾向 に転じ始めた。しかし、NTTドコモとOrangeは、総合ARPUの減少傾向が続いている。

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