「教育ビジョン」の策定について|教育イノベーションラボ ラボ長 平井聡一郎
2026年01月26日更新
株式会社情報通信総合研究所
情報通信総合研究所の平井聡一郎です。私は茨城県の公立小中学校教諭、教育委員会指導主事、小中学校管理職を経て、情報通信総合研究所の特別研究員となり8年目となります。この間、GIGAスクール構想、現行学習指導要領の改定、さらにChatGPTに代表される生成AIの普及など、教育を取り巻く環境は急速にDXが進んでまいりました。この改革のうねりの中で、多くの自治体、学校が教育DXに取り組み、これまで、一部の地域、学校に留まっていたICT機器活用の授業が、全国各地で見られるようになったことは、様々な国の施策が功を奏したと言えるでしょう。しかし、ICT機器活用がタクティクスレベルに留まり、ストラテジーレベル、つまり根本的な教育改革に至っていない状況も散見されております。このような状況を踏まえ、現在、文部科学省は次期学習指導要領に向けて、中央教育審議会において、「深い学びの実装」「多様性の包摂」「実現可能性の確保」という教育改革の3本柱を打ち立てました。
まず「深い学びの実装」では、従前の教師主導による知識偏重の「浅い学び」からの脱却を目指しています。ICT機器活用が目的化した授業から、探究型の学びのおけるICT機器活用とも言え、授業に当たる教員の意識改革が必須となります。また。「多様性の包摂」では、各学校、自治体がそれぞれ柔軟なカリキュラムを編成し、多様な児童生徒への対応を図ることを目指しています。これは、従前の画一化された横並びの学校経営からの脱却を意味し、学校経営に当たる管理職の力量が問われる状況が予想されます。さらに、これらの教育改革を実現するには、教育観等の意識改革及び、施設設備、制度といったシステムの再構築が必須となります。しかし、学校、教育委員会という教育に関わる組織は、このような変化への対応に不慣れであるという点も否めません。しかし、ここで生成AIという新しい視点で思考をサポートするツールを最大限に活用することにより、この教育改革を乗り切る可能性も見えてことで「実現可能性の確保」に繋がるのではないかと考えております。
私ども情報通信総合研究所では、このような状況の中、このたび、学校、自治体の教育改革をサポートするとともに、国等関係機関と連携して新たな施策を生み出すために、教育イノベーションラボにおいて、「教育ビジョン」を策定いたしました。
もとより私どもの組織のみで教育改革を実現できるものではありません。教育イノベーションラボは教育に関わる全ての皆様と手を携えて、この国の未来を支える新たな教育環境の構築に尽力したいと考えておりますので、多くの皆様のご賛同とご協力をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。
教育イノベーションラボ
ラボ長 平井聡一郎
