InfoCom Economic Study Discussion Paper(No.21) | 情報通信総合研究所:ICR
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InfoCom Economic Study Discussion Paper(No.21)

2022年04月06日更新
株式会社情報通信総合研究所

No.22(2022年4月)
No.21(2022年3月)

「InfoCom Economic Study Discussion Paper」No.21を公開しました。

 

eスポーツ・イベントが地域経済に及ぼす経済波及効果
―ToyamaGamersDay2019 を事例として―

 

中島蓮、小野﨑彩子

 

本稿では、地域産業連関表を用いて e スポーツ・イベントの最終需要が地域経済に及ぼす経済波及効果を分析した。具体的には、成功事例とされる『ToyamaGamersDay2019』を対象に平成 27 年富山県産業連関表の閉鎖型・開放型モデルの両方を用いて、当該イベントの最終需要額を推計した上でそれがもたらす生産誘発額を計測した。さらに、他県の産業連関表を用いて比較分析を行った。その結果、第一に、e スポーツ・イベントの経済波及効果は他のスポーツ・イベント(ロードレース)に比べて、閉鎖型・開放型の計測結果ともに高いこと、第二に、閉鎖型・開放型を用いた経済波及効果の計測結果の水準には乖離があり、開放型は閉鎖型に比べ低位にとどまること、第三に、他県との比較分析について、開放型を用いた計測結果で経済波及効果が高い県では産業全体の自給率が高く、e スポーツ・イベントで需要が大きい映像・音声・文字情報制作業、通信業の部門で経済波及効果が高いことが明らかとなった。

 

[キーワード]eスポーツ、地方創生、産業連関分析、経済波及効果

 

〜InfoCom Economic Study Discussion Paperとは〜

情報経済に関する幅広い領域の調査・研究について、時宜を得た問題提起と活発な議論の喚起を目的に、広く情報通信分野に関する学術研究の成果の一部を公開しています。

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