InfoCom Economic Study Discussion Paper(No.24) | 情報通信総合研究所:ICR
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InfoCom Economic Study Discussion Paper(No.24)

2024年06月17日更新
株式会社情報通信総合研究所

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No.24(2024年6月)

「InfoCom Economic Study Discussion Paper」No.24を公開しました。

 

成熟期を迎えつつあるグローバルなICT普及の動向
―世界215ヵ国・地域を対象とした長期データ観察―

 

鷲尾哲、江口修平、篠﨑彰彦

 

本稿では、グローバルなICT普及の動向について、包括的・定量的な実態把握を行うため、1990年から2020年までの215カ国・地域を対象に、所得・教育水準とICT普及の関係やジニ係数の計測、ICT装備量等の長期データ観察を行った。その結果、携帯電話やインターネットが所得・教育水準を問わずグローバルに普及しており、2010年以降は携帯電話のジニ係数低下が鈍化している一方で、インターネットのジニ係数は2020年までほぼ一定のペースで低下し続け、両者のジニ係数の乖離が縮まってきていること、などが明らかとなった。ICT装備量をみると、2010年以降は携帯電話の増加ペースが鈍化する中、インターネット(除固定BB)の増加が成長を牽引しており、携帯電話は普及の成熟期を迎えつつあることが窺える。この点を一人当たりICT装備量で確認すると、2020年にはアフリカ以外は携帯電話のみで1人1装備を超えており、多くの国・地域で携帯電話が行き届いていることが包括的なデータ観察で検証された。

 

[キーワード]

ICT装備、携帯電話、インターネット、ジニ係数

 

〜InfoCom Economic Study Discussion Paperとは〜

情報経済に関する幅広い領域の調査・研究について、時宜を得た問題提起と活発な議論の喚起を目的に、広く情報通信分野に関する学術研究の成果の一部を公開しています。

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