InfoCom Economic Study Discussion Paper(No.29)
2026年03月11日更新
株式会社情報通信総合研究所
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企業の参入・退出と産業構造の変化がマクロ経済に及ぼす影響
―主要先進7カ国を対象としたベイジアンネットワークによる因果構造分析―
小玉哲也、鷲尾哲、篠﨑彰彦
本稿では、企業の参入・退出、産業間の生産要素再配分、労働生産性、資本装備率がどのような相互依存関係になっているのかを解明するため、主要先進7カ国の2001年から2019年までのデータを用いて、ベイジアンネットワークによる因果構造分析を行った。分析の結果、企業の退出は国全体の労働生産性を直接押し上げる影響に加え、新規参入の誘発および資本再配分を促す経路を通じて、労働生産性に対して有意に正の影響を与えていることが示された。一方、産業間の資本再配分は資本装備率の低下を介して労働生産性に負の影響を与える構造も確認された。このことから、我が国を含む成熟した経済においては、既存企業の延命を重視するのではなく、円滑な退出を含めて企業の新陳代謝を促進することが経済成長にとって重要であることを示唆している。
[キーワード]ベイジアンネットワーク分析、企業の参入・退出、産業構造の変化
〜InfoCom Economic Study Discussion Paperとは〜
情報経済に関する幅広い領域の調査・研究について、時宜を得た問題提起と活発な議論の喚起を目的に、広く情報通信分野に関する学術研究の成果の一部を公開しています。
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