InfoCom ICT経済報告(No.72) | 情報通信総合研究所:ICR
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InfoCom ICT経済報告(No.72)

2022年03月14日更新
株式会社情報通信総合研究所

No.72(2022年3月7日)
No.72(2022年3月7日)

「InfoCom ICT経済報告」No.72を公開しました。

2021年10-12期のICT経済概況は、以下をご覧ください。
全文は無料でダウンロードしていただけます。

情報通信総合研究所では、ICT産業が国内マクロ経済および諸産業に与える影響を把握するために「ICT関連経済指標」を作成し、これを用いた分析成果「InfoCom ICT経済報告」を公表しています。

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2021年10-12月期のICT経済概況(前年同期比)

2021年10-12月期のICT経済は前年同期比4.4%増と5四半期連続でプラス成長になった(前期比0.5ポイント減)。ICTサービスが同1.9%増と回復基調となり、ICT財は同12.1%増と5期連続で増加した。

需要サイドについては、ICT消費は2期連続で減少し、減少幅が拡大した。通信・通話使用料の減少幅の拡大と、スマートフォン等の端末の減少が響いた。一方、ICT設備投資(民需)は電子計算機等の増加幅が拡大し、2期連続で増加した。ICT輸出は世界的な半導体の供給不安はあるものの、5期連続で増加した。背景には新型コロナ禍で落ち込んだ景気の回復に加え、リモートワークで需要増が続くパソコン向け、5GやIoT等への半導体等電子部品の需要増加とそれに伴う半導体製造装置の需要増加がある。ICT輸入も5期連続で増加したが、実質ベースでマイナス成長となった。

今期のICT経済は、前期に続き消費を除きプラス成長を維持した。半導体不足による供給制約が一段落し、ICT関連分野においては、生産、サービスともに増加を維持した。プラス要因として、世界的な半導体需要の高まりを背景にした輸出の増加が見られる。ただし、ICT在庫循環図を見るとICT生産の増加幅の縮小を伴いながら、在庫幅が拡大しており、在庫積み上がり局面にある点は注意を要する。2022年1-3月期以降の経済の先行きはオミクロン型ウィルスの流行による経済活動の低迷に加え、世界的な半導体のサプライチェーンの混乱による供給制約は引き続き懸念事項だ。1-3月期のICT経済の回復持続の見通しは不透明感が続くものと想定される。

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