2019年10月15日掲載 ITトレンド全般

世界の街角から:モルディブ



今年6月、世間が夏休みを迎えるよりも一足先にモルディブを訪問した。贅沢に水上コテージに滞在して、エメラルド色の海でシュノーケリングをしたり、スパで至福の時間を過ごしたりと、ひたすらのんびり過ごすのがモルディブの醍醐味だ。今回はモルディブの基本情報から、滞在中の過ごし方まで、簡単に紹介したい。

モルディブについて

「インド洋の真珠」と謳われるモルディブは、26の環礁や約1,200の島々からなっている。全島総計の面積は298平方キロメートルと、東京23区の約半分しかない。経済の基盤は観光と水産業であり、特に観光はGDPの25.3%を占める主な外貨獲得源で、政府歳入の39.8%を占める。2014年の観光客は120万人で、多い順に中国(36.3万人)、ドイツ(9.8万人)、英国(8.8万人)となっている(日本は3.8万人、第8位)*。平均海抜約1.5mという島国のモルディブは、地球温暖化による海面上昇の影響で水没の危機にあるという。美しい楽園を守るためにも、私たち一人ひとりが地球の環境とその未来に対する危機感を持ち、行動することが重要だ。

宿泊した水上コテージのテラスからの風景

【写真1】宿泊した水上コテージのテラスからの風景
(出典:文中掲載の写真は、一部記載のあるものを除きすべて筆者撮影)

リゾートへの移動について

日本から、スリランカのコロンボを経由して、空港のある中心地マレに向かった。マレに到着したのは現地時刻19時50分頃。その後リゾートまで移動する。移動手段は水上飛行機、国内線、スピードボートの3つあるが、筆者は夜間の到着でもすぐに移動が可能なスピードボートを選んだ(滞在するリゾート地のエリアにより、どの移動手段となるかはあらかじめ決められている)。

着席すると案内役のスタッフから、良い匂いのする冷たいおしぼりとペットボトルの水を渡された。「30分くらいで着くよ」と説明を受け「星空見えるかな?」とワクワクしていたのだが、港から離れるや否や、突如激しいスコールに襲われた。モルディブの気候は北東モンスーンの乾季(11~4月)と、南西モンスーンの雨季(5~10月)の2つに分けられる。雨季は1日数回のスコールに見舞われることも多いという。船内にいたため濡れることはないものの、大荒れの海をハイスピードで航行する中、船酔い×恐怖というコンボをくらい現地時間21時30分(日本時間だと翌日の1時30分、自宅出発から約19時間が経過している)、何とかリゾートに到着した。

リゾートへの移動用スピードボート

【写真2】リゾートへの移動用スピードボート

滞在先について

モルディブは、1島1リゾート計画に基づき約1,200の島々のうち111島がリゾート島となっている。今回滞在したバロス・モルディブ(以下、「バロス」)は、島1周徒歩で10分、客室数74室の小さな島だ。バロスはスモールラグジュアリーリゾートにも選ばれており、数あるモルディブリゾートの中でも人気ランキングの上位に位置している。理由としては、レストランが豊富で食事が美味しいこと、ホスピタリティが素晴らしいことが挙げられる。またリゾートの方針として8歳未満の子どもの宿泊を推奨しておらず、静かな雰囲気を楽しみたい旅行者にもおススメのリゾートだ。

宿泊した水上コテージ

【写真3】宿泊した水上コテージ

宿泊したのは水上コテージで、コテージへの道は桟橋のようになっている。海の透明度が高く、移動する途中で水中を覗くと、サメやエイなどたくさんの魚が泳いでいるのが見えた。コテージにはソファ、リクライニングチェア、テーブル付きのテラスがあり、テラス横の階段からは直接海に降りることができる。シュノーケリングセットは無料で貸し出してくれるため、いつでも好きな時に泳ぐことが可能だ。泳ぐのに疲れた時は、ソファの上でぼーっと景色を眺めたり、昼寝をしたり、読書をしたりして過ごす。夜はリクライニングチェアに寝そべり、満天の星空を楽しんだ。隣のコテージとは少し離れているため、静かで、風の音、波の音しか聞こえてこない。

水上コテージのテラス

【写真4】水上コテージのテラス

リゾートでの過ごし方について

毎日どのように過ごすのか想像しにくいモルディブだが、実際には、リゾート主催で様々なツアーが毎日催行され、アクティブに過ごすことも可能だ。筆者は2日間のダイビングツアーとサンセットクルーズに参加した。ダイビングツアーではリゾートに滞在している日本人スタッフの方が丁寧に教えてくれたため、久しぶりのダイビングであったが心配なく楽しめた。色とりどりのサンゴとそこに集まる魚たちの景色はまるで「リトルマーメイド」の世界だ。クマノミやチンアナゴも間近で見ることができ、頭上をウミガメがゆっくり泳いでいき感動した。

ダイビングツアー:サンゴに群がる魚

ダイビングツアー:サンゴに群がる魚

【写真5、6】ダイビングツアー:サンゴに群がる魚
(出典:インストラクター撮影)

サンセットクルーズでは、夕暮れ前(16~17時頃)に、クルーズ船で出港する。静かな沖で停泊し、シャンパンやカクテル、カナッペ等を片手に、ドラマティックに色を変える空と海を満喫することができる。多くの海洋生物の食事時間とも重なるので、島への帰路では海面をジャンプする野生イルカの群れを見かけた。

島内でも、ビリヤードやジム、卓球部屋、スパ、夜になったらライブ演奏が入るバーがあるなど、滞在中ゲストを飽きさせない様々な工夫が凝らされている。

リゾート主催のアクティビティボード

【写真7】リゾート主催のアクティビティボード

屋内卓球室

【写真8】屋内卓球室

食事について

バロスはモルディブの中でも食事が美味しいという評判のリゾートである。朝食はビュッフェ形式のため朝から食べ過ぎてしまい、昼食を取る必要はなかった。滞在最終日は部屋に朝食を運んでもらえ、テラスでのんびりと頂いた。

テラスでの朝食

【写真9】テラスでの朝食

夕食は前菜、メイン、デザートを選ぶ形式だったが、日本人にとっては多すぎるくらいのボリュームがある。滞在中に一度、レストランの前のプライベートビーチで食事を楽しむことができる”キャンドルライトディナー”を経験した。プラネタリウムのような星空に囲まれ、波の音をバックに頂くディナーは極上のひとときであった。

モルディブのICT

モルディブには、スマートフォンやデジタルカメラ、ノートパソコン、Kindle等ICT機器をいくつか持ち込んだ。モルディブの電圧は220~240Vで日本の100Vとは異なるが、特に問題なく充電することができた。コンセントはBF型やSE型など、日本と違う差込口ではあるが、レセプションに問い合わせると、無料でマルチプラグを貸し出してくれた。筆者のように充電する機器が多い場合は、USBポート付きの変換プラグを持っていくと複数の機器充電が1箇所でできて便利だと思われる。リゾート内は部屋の中も外もWi-Fiが使用可能だ。チェックイン時に教えてもらえるIDとパスワードで1回認証すると後は使い放題である。ただし、回線速度が遅くなることも多く、動画の視聴や重いファイルの送受信には時間がかかった。あまり考えたくはないが、緊急の仕事等で高品質のネット接続を確保したい時には、Wi-Fiルーターを持参する等の備えがあった方が安心だ。

さいごに

モルディブは、まさに「地上の楽園」という言葉がふさわしいリゾート地であった。今までは旅行先ではいかに多くの観光名所を巡るかに重きを置いていた筆者だったが、ここでは何もしない贅沢を味わうこともできた。日常生活に疲れた方は、是非モルディブで美しい海と空、波の音と気持ちの良い風を楽しんでいただきたい。

昼間のリゾート内のバーの風景

【写真10】昼間のリゾート内のバーの風景

宿泊した水上コテージのテラスからの風景

【写真1】宿泊した水上コテージのテラスからの風景
(出典:文中掲載の写真は、一部記載のあるものを除きすべて筆者撮影)

*2015年モルディブ統計局のデータ

※この記事は会員サービス「InfoCom T&S」より一部無料で公開しているものです。

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