2019.6.14 ITトレンド全般 InfoCom T&S World Trend Report

世界の街角から:陽光きらめく地中海沿岸の街めぐり~南欧4カ国周遊記

イベリア半島からピレネー山脈を越えて南仏へ。モナコを経て最終地はイタリアのミラノまで、春先の南欧4カ国を横断する、欲張りなコース。年末にふと目に留まった旅行代理店の一枚のパンフを手に取った時に筆者の旅行先は決まった。地中海沿岸に点在する魅力ある都市との出会いの記憶をたどる旅に、しばしお付き合い願いたい。

スペインから国境を越えてフランスへ

2011年春に、筆者は、マドリードからイベリア半島を南下しアンダルシア地方をめぐり東端のバルセロナを終点としたツアーを選んだ。今回のツアーでは、バルセロナを起点としてスペインとフランスの国境を成すピレネー山脈を陸路越え、世界遺産のある街を転々と訪問しながら地中海沿岸諸国をバスで周遊するので、国境を実感できるのは得難い経験となるに違いないと思い、強く惹かれるものがあった。

バルセロナでは、サグラダファミリア大聖堂を再訪した。幾つもの塔が建つ外観は相変わらず工事中であったが、内部は8年前に完成していたので特に変わりはなかった。前回と異なるのは、堂内に夕暮れの光が差し込み、壁一面の青いステンドグラスを通して、深い海の色に染められていく光景に立ち会ったことである。ステンドグラスが醸し出す幻想的な空間を体験したことは今回の旅の基調となっていくが、この時点では特に意識することなく、心は早くも国境越えに移っていった。

「ピレネーを越えるとそこはアフリカ」との言い伝えは、フランス側から見た大陸史観の表れであろうが、実際、山ひとつ隔てると気候も文化も異なる例はままある。

サグラダファミリア大聖堂

【写真1】サグラダファミリア大聖堂
(出典:文中掲載の写真はすべて筆者撮影)

ピレネー山麓

【写真2】ピレネー山麓

日程表によれば、海岸沿いのバルセロナからフランス側の最初の目的地カルカッソンヌまでは約300km、所要時間は4時間半である。バスは、山脈とは名ばかりの丘陵地の間を縫うように東に進み、スペインとフランスの国境地点を過ぎたのは、出発から3時間ほどたった頃だった。料金ゲートらしき場所を一瞬で通り過ぎたが、そこが国境地点だった。道の両側に検問所跡や小高い丘の上の監視所跡も残っていた。ここが山岳道路では一番標高の高い場所らしく、後は一路フランス側に下っていく。平野部分に入ると単調な田園風景が続いたが、季節柄か強風が吹き、バスが時折揺れた。ピレネー山麓はスペイン側では幅広くゆるやかであるがフランス側は傾斜がきついことが影響しているのかと、風土の違いを多少は体感した気分になる。

(左)国境近くの風景/(右)国境ゲートを通過

左【写真3】国境近くの風景 右【写真4】国境ゲートを通過

城壁都市カルカッソンヌ

カルカッソンヌ城内のコンタル城

【写真5】カルカッソンヌ城内のコンタル城

さて、カルカッソンヌと言えば、二重の城壁で囲まれた中世の城壁都市として有名である。フランスには「カルカッソンヌを見て死ね」、ということわざがあると聞いている。あまり知られていないが、フランス人にとっての一大聖地はカルカッソンヌということになるらしい。子供が学校の遠足で訪れたり、家族連れで遊びに来る場所としても人気だそうだ。添乗員さんによれば、日本人にはモンサンミッシェルの方が圧倒的に人気が高いので、意外にも、カルカッソンヌを訪問する南仏ツアーは極めて少ないとのこと。それだけに今回の旅行でぜひ見ておきたい場所だったのだが、旅程表を見ると当地の観光時間が1時間しか予定されておらず、これでは、二重城壁の上を歩いたり古城内を見学するには時間が足りないのではと心配していた。実際、この心配は当たってしまい、城壁内のサンナザール大聖堂で出会ったステンドグラスの素晴らしさに魅了されて立ち去り難い思いを抱くことになり、城門の出入り口近くに並ぶお土産屋の前を駆け足で通り過ぎる羽目になってしまった。店頭の甲冑姿の人形が我々を見送るように感じたのは名残り惜しさからだろう。カルカッソンヌを訪問するツアーでは、2時間程度はぜひ確保して欲しいものだ。

サンナザール大聖堂

【写真6】サンナザール大聖堂

外観もとても繊細!

【写真7】外観もとても繊細!

今後訪問する機会がある方へのアドバイスとしては、サンナザール大聖堂のステンドグラスは必見である。ツアー同行者の一人は、これまで欧州各地の大聖堂を訪問してきたというが、この大聖堂自体がさほど高名でないのに驚いていたぐらいだ。筆者の記憶に強く刻みつけられたのは、薄暗い後陣を取り巻くステンドグラスの青と赤の絶妙な配色の組み合わせだ。後日調べたところでは、13~14世紀の作品で南仏有数の美しさを誇る、とあった。この旅の最後に、ミラノの大聖堂の内部を見る機会に恵まれたが、ミラノの方が地味に感じたほどであった(後で掲載する写真をご覧あれ)。

バラ窓とステンドグラス

【写真8】バラ窓とステンドグラス

ステンドグラス

【写真9】ステンドグラス

圧巻のステンドグラス

【写真10】圧巻のステンドグラス!!

アルル:古代ローマの遺構

アルル:夕暮れの劇場跡

【写真11】アルル:夕暮れの劇場跡

さて、カルカッソンヌの次にバスが約3時間かけて到着した街は、地中海にそそぐローヌ川の河口にあるアルルである。アルルと言えば、ひまわりの絵を描いたゴッホや「アルルの女」ゆかりの地として有名であるが、一方、古代ローマ時代のコロッセオや円形劇場などの遺跡が比較的良く残されていて、実際、ローマで見たフォロ・ロマーノの一角とどこか似ていた。夕方にアルルに到着したため、日暮れ前にコロッセオの外観を見ておき、次の朝9時の開門に合わせて内部を見学した。ガイド本によれば、今でもここで闘牛が行われるそうだ。スペインでは近年、闘牛自体が禁止されたため、遺跡としてのコロッセオも商業施設に転用される例が多いそうだが、この南仏では、ガリアと言われたローマ時代の名残を垣間見ることができた。

(左)アルルのコロッセオ/(右)アルルのコロッセオ

(左)【写真12】アルルのコロッセオ/(右)【写真13】アルル:劇場跡入り口付近

ポン・デュ・ガール

アルル泊の翌日に見学した、世界遺産のポン・デュ・ガールの水道橋は、それこそ、南仏が誇るローマ時代の遺構である。添乗員さんの説明では、往時の姿のまま現存しているのは極めて珍しいとか。橋脚沿いの歩道橋から真上を見上げると、その大きさに一層圧倒される気がした。カルカッソンヌに来るまでの高速道でもそうだったが、このポン・デュ・ガールがまたぐガルトン川沿いの土地は、強風が吹く場所だそうで、実際、見学した日も天候は良いが風がかなり強く、水道橋を背景に記念写真を撮った後は早々に引き上げざるを得なかった。その強風の吹く地に2千年近くもその威容を誇っているのだから、古代ローマ人の土木工学力には感嘆するしかない。

この日の午後はアヴィニョンに立ち寄り、さらに東に進みイタリア国境にほど近いニースの街へと向かう(アヴィニョンからニースまでは約260kmの距離にして約4時間)。この日程を振り返ってみると、南仏の西から東まで、なんと駆け足のツアーであったことかと改めて実感する。

歩道橋から見上げるポン・デュ・ガール

【写真14】歩道橋から見上げるポン・デュ・ガール

ポン・デュ・ガールにて。修学旅行生と遭遇

【写真15】ポン・デュ・ガールにて。修学旅行生と遭遇

アヴィニョン:2人の法王の宮殿

サン・ベネゼ橋

【写真16】サン・ベネゼ橋

中世の一時期に法王庁が置かれたアヴィニョンは、歴史的に有名な街であるが、個人的には、宗教戦争の話だからと関心が薄かった。実際に訪問した感想として、宗教の話はさておき、城壁内の広場に並び立つ、2つの法王庁間の異なる対比が面白かった。向かって右側の旧宮殿(1階部分)はベネディクト12世が建てた宮殿、一方、左側の新宮殿は次の法王クレメンス6世が建てた宮殿であるというが、左側の宮殿は白亜の宮殿といった感じで(階段の形状などが優雅)、右側の灰色で直線的な建物とは対照的であった。どちらの法王も質実剛健を宗旨とするシトー派に属するというのに、ね。

宮殿内の見学はツアーコースにはなかったので、有名な「アヴィニョンの橋の上で」の童謡の舞台となったサン・ベネゼ橋の全体像(正確には橋の半分だが)を眺めるため、自由時間に新宮殿の左手の丘に登ってみた。丘の上には小さな公園と池があり、家族連れが日光浴をしている風景が見られた。この日は偶然水曜日で、午後は子供の学校が休みになると聞いていたので、人々が三々五々くつろいでいる様子を見て納得した。宮殿前の広場に戻ると、飲食店の前に簡単なテントの屋根を広げたテラス席がいつの間にかできていて、客の呼び込みを始めていた。

アヴィニョンの法王庁

【写真17】アヴィニョンの法王庁

南仏横断ツアーの真最中ではあるが、つかの間の自由時間に広場のベンチに座って子供の遊ぶ姿を見ながら、多少はバカンス気分に浸ることができた。ただ、帰り際、土産物屋の前で道を聞くふりをして観光客のバッグを狙うスリを実際に見たので、手荷物には注意を怠らないようにした。

さて、ツアーは後半戦にさしかかるが、ニース、エズ、モナコと見どころ満載の旅は続く。

エズ:青い空と海と絶景

夕方にニースに着いた翌日は、いったんニースから離れ、鷲の巣村と言われるエズの半日観光に向かう。山道を登るバスの車中からも、右手に陽光ふりそそぐ地中海と青空が広がっているのが見えた。エズは、断崖絶壁に石を積み上げてできた村で、急な坂道を幾度か折り返しては進み、最後にようやく、村の頂上にある植物園にたどり着いた。小さな見晴らし台に立つと、シャボテンの茂る先には、先ほど離れたばかりのニースの街並みやその先の海岸線までが遠望できる。この日も晴天だった。添乗員さんによれば、こんなに晴天続きの春の気候は珍しいと言う。「南仏がいつもこんなに天気が良いとは思わないでくださいね。春先の天候は結構不安定なので、いつでもこの絶景が見られるとは限りませんから」と言っていたので、青い空と紺碧の地中海とが一体化した風景を写真に残すことができたのは幸運だったと言えそうだ。

エズ山頂の植物園から見た風景

【写真18】エズ山頂の植物園から見た風景

モナコ公国

モナコ市庁舎にて。内装も素敵!

【写真19】モナコ市庁舎にて。内装も素敵!

エズの絶景を後にして、バスはモナコ公国の中心街へ入っていく。観光バスの駐車場は、地中海にせり出す崖の内部に設けられており、その崖地の上にモナコ公国の宮殿や大聖堂などの歴史的建物がある。世界で2番目に小さい国だから、このような土地の活用方法が生まれたと思うが、大公や大公妃が住む宮殿の真下に近代的な駐車場が隠れているとはよもや想像だにできなかった。モナコと言えば、モナコグランプリで有名であるが、海岸沿いの道路の上に複数のラインが引かれている場所がスタート地点とわかるだけで、それ以外で見るべきものは特にないらしい。

崖の中の地下駐車場でバスから降りたツアー一行は、歴代大公の眠る大聖堂や大公夫妻の住む宮殿前の広場まで歩き、そこで行われる閲兵式を見学した。散策の途中にモナコ市庁舎に立ち入り、パスポートに入国印を押してもらう。これはパスポートなしで入国できるモナコが観光客向けに始めたサービスというが(もちろん無料)、お昼近くに職員2人で20人もの団体客の一人一人に笑顔で対応してくれたので、さすが観光立国だけのことはあると感心した。

モナコ大聖堂

【写真20】モナコ大聖堂

モナコ湾を望む高台からの風景

【写真21】モナコ湾を望む高台からの風景

モナコ宮殿広場の閲兵式

【写真22】モナコ宮殿広場の閲兵式

ニース:意外と庶民的な街?

展望台からみた海岸線

【写真23】展望台からみた海岸線

ニースの印象はと言えば、一般に、金持ちのフランス人や外国人の住む街という答えが返ってくるだろう。実際、「英国人の散歩道(Promenade des Anglais)」と命名された海岸道路に面して立つ建物を見ると、異国趣味やイスラム風のホテルや別荘が目白押しであった。

ニースでは、半日自由時間があったので、海岸通りや旧市街を散策した後は、宿泊したホテル前から新市街へ向かうトラム(路面電車)に乗ってニースの街の様子を観察する機会があった。トラムが走る大通りは、海岸通りと並行してすこし山際にあり、観光客の多い海岸道路と比べると庶民的な感じが漂っていた。幾筋かある小道の両側には八百屋や商店などが並び、夕方のせいかパン屋の店内には行列ができていたので覗いてみると、多くの種類の惣菜パンやキッシュ類が並んでいた。途中、トラムを降りて地図を眺めていると、親切なマダムが寄ってきて、道を教えてくれた。トラムの中は、帰宅する会社員や学生風の若者、ベビーカーを押すマダムや食料品を抱える年配のマダム等で混み合っていて、ここにも一般庶民の生活があることに気が付いた。

ニースと言えば、フランス人の多くが一度は住みたい憧れの街であると聞いていたが、金持ちの多く住むスノッブな街という当初思い込んでいたイメージとはだいぶ違うという印象を持った。

(左)ニースの海岸風景/(右)きらめく地中海を背景に

(左)【写真24】ニースの海岸風景/(右)【写真25】きらめく地中海を背景に

さて、ここからは、旅の終盤戦ともいえるイタリアの2つの街に入っていく。

港湾都市ジェノバ

ミラノ市内、車窓より

【写真26】ミラノ市内、車窓より

ニースを後にして次に向かったのは、ジェノバである。旅程表では、距離約200km、約3時間で着く。アヴィニョン―ニース間よりも距離が短いということで、ニースは思った以上にイタリア国境に近い街だと実感した。

高速道でイタリアに入った。国境の形跡は一切ないが、イタリア好きの添乗員さんは、フランスの風景との違いとして、屋根の色が徐々に茶褐色に、道路標識の色が青色から緑色に変わったことを教えてくれた。老若男女の装いもなんとなく粋な感じだと言う。そう言われれば、バス停に佇む人々を車中から眺めていると、そんな気もしてくる。

ジェノバは、イタリア半島の付け根にあり、山が海岸に迫る地形の中で発達したため、鉄道網と道路網がせめぎ合うように並行して海岸沿いを抜けていく。道路の海側には、大型客船が横付けする乗船場や倉庫街が続いているなど、なんとなく横浜のイメージに近い気がした。

バスから降りて、歴史的建物が残る旧市街を散策する。途中、今までの観光地と違うと感じたのは、歴史的建物に落書きが見られることだ。また、路上には生活感のある大型のダストボックスが置かれていたりする。午前中の時間帯とあってゴミ回収車がせわしげにそれを回収していた。今まで清潔な街並みばかり見てきたので、これがイタリアかぁとなぜか納得してしまう。そういえば、南部のナポリでは以前、ゴミ回収がストップして町中にゴミが溢れたというニュースが思い出される。そう、ジェノバは活気があって雑然とした雰囲気なのだ。これはこれでイタリアらしいといえるだろう。

(左)ジェノバ、旧市街/(右)落書きが見える旧市街地

(左)【写真27】ジェノバ、旧市街/(右)【写真28】落書きが見える旧市街地

ミラノ:大聖堂のある街

今回の旅の最終地点であるミラノ郊外のホテルに1泊した。週末の金曜日とあって、ミラノに来る観光客の多さには驚いた。当日、ホテルの朝食会場で出会う旅行者が格段に多かったので想像できたことではあるが。ガイドさんの説明によれば、ミラノの中心部では近年、観光バスの乗り入れや駐停車が厳しく制限されるようになったため、観光客は主要な観光場所まで歩かされるとのことだが、実際、歩行者天国を行きかう人ごみを掻き分けて歩かねばならなかった。ミラノ大聖堂のあるドゥオモ広場まで行きつくと、そこは大道芸人の披露する芸や衛兵の行進を見る観光客でごった返しており、大聖堂の入り口がどこにあるのかまったく見通せない。その広場を左折し、有名なヴィットリオ・エマニュエーレ2世のガレリアを通り抜けた先の小さな広場には、レオナルド・ダ・ビンチ像が威厳のある姿で佇んでいたのに出会ったので、記念写真を撮っておく。

ミラノ大聖堂

【写真29】ミラノ大聖堂

スカラ座前のダ・ビィンチ像

【写真30】スカラ座前のダ・ビィンチ像

さて、今回のツアーで最後の自由行動の時間になった。ミラノ大聖堂内部の見学はコースに含まれていないので、有志数人のみで大聖堂の入り口に急ぐ。ツアーに入っていない理由は、見学者の手荷物のセキュリティ・チェックが年々厳しくなって時間がかかるので、団体で入場する時間を確保できないからだと説明があった。アーケード街でショッピングをしたり広場に面したカフェで休憩したい人もいるので、自由行動となるわけだ。有志数人分の入場券を先に購入してから、入場待ちの列に並ぶ。

広場前の人だかりから、30分程度は待たされると覚悟していたが、入り口近くに集まった団体客は入場予定時刻まで待機していることがわかり、個人客は意外と早く聖堂内部に入ることができた。また、入場待ちの間に大聖堂の正面のレリーフをまじかに見上げることができ、これも個人入場ならではの特典だ。

ミラノ大聖堂正面のレリーフ像

【写真31】ミラノ大聖堂正面のレリーフ像

イタリア最大のゴシック建築としてあまりに有名な大聖堂の内部はさすがに広く、天井もかなり高く、重厚な雰囲気を湛えていた。しかし、ステンドグラスとの距離がありすぎて、肉眼ではぼんやりとしか見られない上に、描かれているのが人物中心のせいか、色調はどうにも渋い。後陣を取り囲む窓の数もカルカッソンヌの大聖堂ほどは多くないように感じた。サグラダファミリアで幻想的な光景に出会い、サンナザールの幾何学的で燦然たる色彩に深く感動した後では、どうしてもインパクトが弱いというのが、個人的に正直な感想である。

ミラノ大聖堂内

【写真32】ミラノ大聖堂内

バラ窓

【写真33】バラ窓

終わりに

今回のツアーでは、期せずして、前回※のスペイン旅行の続編として一筆書きのようにバルセロナから始めて、アルプスの麓にあるミラノの地に至った。サグラダファミリア、サンナザール、ミラノといった個性ある大聖堂との出会いは、個人的に大きな収穫となった。イタリア本土はもちろんのこと、フランスやドイツにもまだ見ぬ古城や聖堂が待ち構えている。アトラス・ヨーロッパの地図を眺めながら、夢想に誘われるまま、もっと多くの遺産めぐりの旅をしたいという感を強くした、今回の旅であった。

※本誌2011年5月号「世界の街角:世界遺産のある街(スペイン)」を参照

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