IoTサービスの本命は5Gネットワーク
本欄2月号で「IoT時代に求められる通信インフラ/プラットフォーム」と題して、IoTサービスの将来性が声高に唱えられているにもかかわらず、その割には実際の普及拡大の進展が遅いことを取り上げてみました。なかでも、デバイスの開発やアプリケーションの工夫については話題になることが多いのですが、インフラとなるモバイル通信ネットワークのあり方についてはこれまであまり議論がみられないことを指摘したところです。IoT時代には、モバイル通信も人対人よりむしろ人対機械、機械対機械の通信の比重が人口数という限界がないので、接続数でもトラフィック量でも圧倒的に大きくなると想定されています(注)。
現実にこうした予測の難しい複雑な通信需要をどのように疎通し、管理・制御していくのか、 多様化するIoTサービスの要求にネットワークがどう対応していくのかなど、従来のように主に高速化を追求してきたモバイル通信ネットワークでは対応しきれない課題が突き付けられています。
調査研究、委託調査等に関するご相談やICRのサービスに関するご質問などお気軽にお問い合わせください。
ICTに関わる調査研究のご依頼はこちら関連キーワード
平田 正之の記事
関連記事
-
サイバネティック・アバター(CA)と選挙運動〜サイバネティック・アバターの法律問題季刊連載第二期第2回
- WTR No438(2025年10月号)
- メタバース
- 仮想空間
-
気候変動下における通信インフラ被害の影響と格差
- ICR Insight
- WTR No440(2025年12月号)
- インフラ
- 日本
- 海底ケーブル
- 災害・復興
-
インダストリー4.0が促すプライベート5Gの進展と産業分野への展開
- 5G
- WTR No440(2025年12月号)
-
新たなデータビジネスになるか:Cloudflareによる「Pay per Crawl」導入の影響
- AI・人工知能
- WTR No440(2025年12月号)
- 生成AI
- 米国
-
オーバーツーリズムの現状と対策 〜デジタル技術と地域資源を活用した持続可能な観光の実現へ
- ICTx観光
- WTR No439(2025年11月号)
- 日本
5G/6G 年月別レポート一覧
ランキング
- 最新
- 週間
- 月間
- 総合