風見鶏 “オールド”リサーチャーの耳目(2018年03月)
2013年6月に社長を退任しましたが、情総研の幹部の意見という公の立場を離れて、今後は、ひとりの先輩リサーチャーとして見聞したことを“臍曲りな複眼的な視点”から自由に書いてみたいと思い、この「風見鶏―“オールド”リサーチャーの耳目」を設けました。
最近のICTを巡る動きには、価値観の上でジェネレーションギャップを感ずることも多くあり、ここでは敢えて“オールド”リサーチャーと名乗ることにした次第です。
皆様の参考になる事象を出来るだけ(意欲と体力の続く間)数多く取り上げてみたいと考えています。
(追伸)「風見鶏」は2013年9月から毎月掲載を続けてきましたが、体力・気力の低下に従って今後(2016年7月以降)は隔月、原則奇数月に掲載することに改めます。
前・情報通信総合研究所 顧問 平田 正之
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※対象期間:2015年~
標題の言葉は、江戸後期の田原藩家老で画家・学者としても著名な渡辺崋山の残した「八勿(ぶつ)の訓」の2番目にあるもので、私の座右銘となっています。この八勿の訓の第1には「面後の情に常を忘れるなかれ」とあるように、これらの教えは交渉の要諦を説いたものです。要は目先…