近年、国内外の多様な産業などデジタルトランスフォーメーションに向けた動きが活発化している。デジタルトランスフォーメーションの実現には多様な手段が必要であるが、その中の一つとして「電波」が必要不可欠であることは多くの方が認識されているところであろう。電波は有限かつ希少な資源であるため、この資源を効率的かつ有効に活用するかがデジタルトランスフォーメーションのカギになるといっても過言ではないだろう。
この話題は日本のデジタル化の先行きを検討する上でも非常に重要な課題であり、産官学を含め多くの方からも関心を集めている話題になっている。
筆者が入会している公益財団法人情報通信学会では、このテーマを主眼としたフォーラムをこの週末、11月27日に開催することになっている。開催の趣旨としては、以下の通りである。
◇◆◇
近年の電波利用の急激な拡大により、喫緊の課題となっている電波の有効利用を目指すために政策の実効性を高めることが求められています。公益財団法人情報通信学会では、電波利用の効率か及び高度化を目指し、産官学の英知を集結したうえで、学会としての中立的な立場から、議論を展開したいと思います。
2021年8月に取りまとめられた総務省『デジタル変革時代の電波政策懇談会 報告書』を基点に、今後の電波政策においてなにが必要なのかを議論し、電波利用の高度化に向けた政策の具体化に資することを目的として、連続シリーズで公開セミナーを開催いたします。
また、11月27日の国際コミュニケーションフォーラムに先立ち、情報通信学会では『デジタル変革時代の電波政策懇談会』の構成員である北俊一氏に情報通信学会がインタビューを行い、懇談会設立の背景やアジェンダ、注目点といった全体像と取りまとめについて解説をいただいている。構成員による解説であるため、上記した報告書をより深く理解することができるだろう。動画のURLは以下の通りである。
情報通信学会 2021 電波政策セミナー(1) 懇談会の概要
(https://youtu.be/cKyZ8KWeLqI)
本稿をご覧の方であれば、電波政策にご関心の高い方は多いと思われるので、是非この動画をご覧いただき、電波政策の現状について理解を含める一助としていただければと考えている。また、この動画をご覧になってご関心を持たれた場合は、11月27日(土)の15時30分からオンライン開催される以下のフォーラムにもご参加いただき、関係者の方の議論を参考としていただければと考えている。このフォーラムは連続シリーズとなっているので、このフォーラムに続けてご参加いただくことでより日本の電波政策に関する議論が理解できるのではないかと考えている。
デジタル変革時代の電波政策セミナー キックオフシンポジウムhttp://www.jsicr.jp/operation/forum/index.html
※参加申し込みは以上のウェブサイトに掲載されている「参加申し込みフォーラム」から
調査研究、委託調査等に関するご相談やICRのサービスに関するご質問などお気軽にお問い合わせください。
ICTに関わる調査研究のご依頼はこちら関連キーワード
三本松 憲生の記事
関連記事
-
通信キャリア経済圏の概観 ~NTTドコモの銀行機能獲得と今後の展望~
- NTTドコモ
- モバイル通信事業者(国内)
- 国内
- 研究員ブログ
- 金融
- 金融ICT
-
欧州「AI大陸行動計画」が示すパラダイムシフト ―規制から成長支援へと軸足を移すEUの戦略―
- AI・人工知能
- 欧州
- 研究員ブログ
- 規制
-
AIロボットの動向と展望
- AI・人工知能
- WTR No433(2025年5月号)
- ロボット
- 日本
-
トランプ大統領就任でポイ活が変わる? ~暗号資産推進政策とポイント経済圏の関係~
- ICR Insight
- WTR No432(2025年4月号)
- 米国
-
東南アジアの宇宙ビジネス展望 ~市場動向と今後の可能性~
- WTR No431(2025年3月号)
- アジア
- 宇宙
DX 年月別レポート一覧
ランキング
- 最新
- 週間
- 月間
- 総合