米国通信市場ではスマートフォンの普及率が80%を超えており、通信キャリアは各社ともにARPU向上の施策としてタブレットの普及に力を入れている。さらに、タブレットの次の市場としてIoT(Internet of Things)に向けた準備を既に整えている。IoTの中でも米国通信キャリアが力を入れているのは、スマートホーム(オートメーションテクノロジーが備わった住宅)とコネクテッドカー(インターネット通信機能を搭載した車)のサービスである。アメリカの世帯数は約1億2,000万世帯、自動車保有数は約2億5,000万台(2014年の新車販売台数は約1,650万台)であり、この巨大な自動車市場に米国通信キャリアは注目している。
スマホとタブレットの次を見据えた米国通信キャリア
まず米国通信業界において、累計契約数第1位のAT&Tは、スマートホームについては2013年から「AT&T Digital Life」というホームセキュリティのサービスを提供している。コネクテッドカーサービスについては、2014年から「AT&T Drive」というプラットフォームを立ち上げてサービスを提供している。なお、AT&Tは2015年3月に「AT&T Digital Life」と「AT&T Drive」の連動を発表している。これにより車のコントロールパネルやボイスコントロールからホームセキュリティサービスを操作することができるようになる。例えば、車での帰宅途中に自宅の空調や照明のスイッチを入れることが可能になる。
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福田 千春(転出済み)の記事
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