2022.11.11 InfoCom T&S World Trend Report

世界の街角から:アメリカの大自然に触れる旅 ~イエローストーン国立公園、グランドティトン国立公園~

これまでに筆者が元気をもらった旅の中から、前号および前々号では「アメリカの大自然に触れる旅~グランドサークルをめぐる~」と題してグランドキャニオン国立公園等を紹介しましたが、本号でも引き続き「アメリカの大自然に触れる旅」としてイエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園を紹介したいと思います。旅の行き先を決める際の参考にしていただければ幸いです。

アメリカの国立公園制度

アメリカの国立公園制度につきましては、前回もご紹介しましたが改めておさらいをしておきます。1872年、アメリカ合衆国第18代大統領ユリシーズ・S・グラントが「イエローストーン国立公園法」に署名し、世界で初めて「国立公園」という制度が成立しました。先祖から受け継いだ自然をそのままに極力人の手を加えずに保護し、子孫に残していくことが目的です。1916年には「風景、自然、史跡、および野生動物を保存すること」を目的に国立公園局が創設され、以後すべての国立公園、多くの国定記念物、その他様々な自然保護物と歴史的遺産を管理しています。その制度のおかげで、見るものを魅了する大自然が400近くほぼそのままの状態で残されています。

国立公園制度に関しては、日本のように土地の所有が誰かに関わりなく地域を指定して管理を行う地域指定制と、アメリカのように国家が土地を所有して公園として指定する営造物制があります。アメリカでは先住民が管理する土地にも数多くの景勝地がありますが、その多くが国立公園に指定されていないのは、彼らがアメリカ政府からの度重なる国立公園化の申し入れを頑なに断り続け、政府がその土地を所有できていないからです。それらの景勝地の多くが先住民にとっての聖地であることから今後も国立公園化は難しいと思われます。

イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園の位置と違い

イエローストーン国立公園は、アイダホ州、モンタナ州、およびワイオミング州にまたがり、その大部分はワイオミング州の北西部に位置します。そしてイエローストーン国立公園の南、ワイオミング州西部にグランドティトン国立公園があります。この2つの国立公園は車で1時間くらい(約100km)の距離です(図1)。

【図1】イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園の位置

【図1】イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園の位置
(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:NPS_yellowstone-regional-road-map.gif?uselang=ja)

隣接する2つの国立公園ですが、その景色はまったく異なります。筆者のイメージで言えば、イエローストーン国立公園が「動的」であるのに対し、グランドティトン国立公園は「静的」と言えます。旅行者の多くがこの2つの国立公園をセットで訪れるのは、距離の近さもさることながら、まったく異なる景色を一緒に楽しめるからだと思います。この地を旅する際は、2つの国立公園をセットで訪れることをおすすめします。

それでは次節以降で2つの国立公園を紹介していきます。

イエローストーン国立公園

イエローストーン国立公園は、1872年に世界初の国立公園に指定されました。その面積はワイオミング州北西部を中心として8,980㎢(四国の約半分)にわたります。名前の由来は、その土地に熱によって変色した鉄分を含む黄色い石がたくさん存在しているからだそうです。

イエローストーン国立公園には、園内に地下数kmにマグマ層が迫っている「ホットスポット」と呼ばれる場所があり、熱水噴出孔(地熱で熱せられた水が噴出する大地の亀裂)である温泉、間欠泉、噴気孔すべてが一度に見られることが大きな魅力です。ここに集まる熱水噴出孔の数は約10,000で、これは世界中で見られる熱水噴出孔の約半分を占めているそうです。

またバッファロー、エルク、北米カモシカ、コヨーテ、グリズリー、オオカミなどの野生動物の宝庫としても有名です。そのためアメリカで最も人気のある国立公園と言われ、毎年400万人を超える観光客が訪れます。

イエローストーン地区は北アメリカ大陸最大の火山地帯で、最古の噴火口は1,800万年前のものだそうです。巨大カルデラ(火山の活動によってできた大きな凹地)の形成を伴う超巨大な噴火が約210万年前、約130万年前、約64万年前の計3回起きており、約64万年前の噴火では直径60kmの火口が形成され、火山灰がアメリカ本土の半分を覆ったとされます。

このように、イエローストーン地区は60~70万年毎の周期で巨大噴火を起こしており、前回の巨大噴火より既に60万年以上が経過しているので、いずれ近いうち(近いといっても数千年から数万年内)に巨大噴火が起こることが予想されています。あるシミュレーションでは、最悪の場合、アメリカの75%の土地の環境が変わり、地球の年平均気温は最大10℃下がり、その寒冷気候は6年から10年間続くとされています。

アメリカ国立公園の理念は「自然をそのままに極力人の手を加えずに保護」することです。これには自然の営みそのものを保護することも含まれます。山火事で言えば「自然に起きた山火事は自然に任せる」ということです。この言葉がクローズアップされたのがイエローストーン国立公園で1988年に起きた大規模な山火事です。イエローストーン国立公園の山火事の大半は落雷によるもので毎年起きていますが、1988年の夏は異常気象により雨が少なくとても乾燥していました。そんな中、落雷により8月21日から始まった山火事を自然に任せたところ、広大な公園の約3分の1が焼失し、11月16日の大雪によってようやく鎮火しました。この山火事によって多くの動植物が犠牲になりましたが、早くも翌年の春には、焼け跡の地下に残された根や種子から芽吹いて多くの草が生え、花が咲いたそうです。山火事は焼き畑農業のようなものであり、肥沃になった土地で草木が再生し、その草木を求めて虫や動物たちが集まり、新たな生態系が築かれていくそうです。

イエローストーン国立公園の5つのエリア

イエローストーン国立公園が魅力的なのは、一つの公園の中に複数の異なる景色が凝縮されているからとも言われます。公園は一般的に大きく5つのエリアに分けられます。

  1. マンモス・カントリー
    温泉に含まれる石灰分によって形成される、巨大なテラス等が存在するエリア
    【主な見どころ】テラスマウンテン、リバティキャップ
  2. ルーズベルト・カントリー
    ラマー川沿いの草原地が中心で、野生動物が数多く生息するエリア
    【主な見どころ】タワー滝
  3. ガイザー・カントリー
    ガイザー(間欠泉)とホット・スプリングが数多く存在するエリア
    【主な見どころ】オールド・フェイスフル・ガイザー、モーニング・グローリー・プール
  4. キャニオン・カントリー
    イエローストーン川が大地を浸食してできた大渓谷と2つの大きな滝が存在するエリア
    【主な見どころ】イエローストーン大峡谷、アッパー滝とロウアー滝
  5. レイク・カントリー
    琵琶湖の半分近い面積のあるイエローストーン・レイクを中心としたエリア
    【主な見どころ】イエローストーン・レイク

公園内の道路は8の字型に整備されていて、北側をアッパーループ(Upper Loop)、南側をロウワーループ(Lower Loop)、合わせてグランドループ(Grand Loop)と呼びます。グランドループの総距離は約230kmで、アッパーループ沿いにマンモス・カントリーとルーズベルト・カントリー、ロウアーループ沿いにカイザー・カントリー、キャニオン・カントリー、レイク・カントリーがあります。

それでは上記の中から筆者の印象に残った観光スポット等をいくつか紹介します。

テラスマウンテンとリバティキャップ(マンモス・カントリー)

マンモス・カントリーにあるテラスマウンテン(写真1)は、地下から噴き上げられた温水に含まれた石灰成分が蓄積され形成された石灰棚です。同様の石灰棚は、世界遺産になっているトルコのパムッカレや中国の黄龍が有名です。

【写真1】テラスマウンテン

【写真1】テラスマウンテン
(出典:文中掲載の写真は、一部記載のあるものを
除きすべて筆者撮影)

以前は石灰を含んだ温水が毎日2万t噴き上げられていたそうですが、今は枯渇しており、石灰棚を温水が流れ落ちる景色は見られません。それでも長い年月をかけて作られた景色は一見の価値があると思います。

また、テラスマウンテンの近くにはリバティキャップ(写真2)があります。温泉が噴き出して、その堆積物が積み上がり最後は自ら噴出口を塞いでできたそうです。その形がフランス革命の時に民衆が着用していた帽子に似ていることから「リバティキャップ」と名付けられたそうです。高さは11mもあり、間近で見上げると迫力があります。

【写真2】リバティキャップ

【写真2】リバティキャップ

オールド・フェイスフル・ガイザー(ガイザー・カントリー)

オールド・フェイスフル・ガイザー(写真3)は、ガイザー・カントリーエリアにある世界的に有名な間欠泉(一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉)で、1回に14,000~32,000ℓの熱湯が30~50mの高さに1分半~5分間にわたって噴き出します。

【写真3】オールド・フェイスフル・ガイザー

【写真3】オールド・フェイスフル・ガイザー

オールド・フェイスフル・ガイザーは、65~92分間隔で忠実(Faithful)に噴出するためこの名前が付けられています。以前はより忠実に約45分間隔で噴出していましたが、最近は地震による地下水位の変化により間隔がやや長く不正確になっているそうです。しかしながら、噴出時間と噴出量により、次の噴出がほぼ正確に予測できるそうで、次の噴出予想時刻はビジターセンターや、このガイザーの隣にある園内最古のホテル、オールドフェイスフルインに掲示されます。

噴出予想時刻になると、徐々に噴出が始まり、どんどん水柱が高くなっていきます。天気が良ければ太陽光によってキラキラと輝き、外気との気温差によっては湯気を纏ったり、風が水柱を揺らしたりと、その時々で様々な景色を楽しめますので、旅行者の多くは何度も噴出を見に来ます。

ちなみに1904年開業のオールドフェイスフルインの宿泊はとても人気があり予約が困難ですが、ロビーとラウンジを見に行くだけでも価値があると思います(写真4)。丸太の自然な曲線の組み合わせや、高さ25mもある巨大な暖炉、100年以上の時を刻み続けてきた振り子時計など見どころ満載です。

【写真4】オールドフェイスフルインのロビー

【写真4】オールドフェイスフルインのロビー
(出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/
File:Old_Faithful_Inn_lobby_at_night_
(35725047566).jpg)

モーニング・グローリー・プール(ガイザー・カントリー)

オールド・フェイスフル・ガイザーから約2kmの舗装されたトレイルの終点にあるのがモーニング・グローリー・プール(写真5)です。直径6mほどのすり鉢状の形をしており、深さ約7mの温泉プールです。その形が朝顔(morning glory)に似ていることからモーニング・グローリー・プールと名付けられました。

【写真5】モーニング・グローリー・プール

【写真5】モーニング・グローリー・プール

中央の青い部分はバクテリアが住めないほどの高温のため、空の色をそのまま映した青色になっています。その周りは温度によって異なるバクテリアや藻が生息しているため、グラデーションになっているそうです。自然が作り出す色彩に魅了されてしまいました。

ガイザー・カントリーには整備されたトレイル(写真6)がたくさんあり、様々な間欠泉を見て回ることができますが、このエリアでは至る所に高温の温泉が湧いており、トレイルを外れると温泉を浴びて火傷を負いかねませんので、トレイル内を歩くように気を付けてください。

【写真6】整備されたトレイル

【写真6】整備されたトレイル

イエローストーン大峡谷とロウワー滝(キャニオン・カントリー)

イエローストーン川が何万年もの年月をかけて作り上げた渓谷がイエローストーン大渓谷(写真7)です。渓谷の岩肌は文字どおり黄色で、太陽に照らされてとても綺麗でした。全長32kmのこの渓谷には2つの大きな滝があり、アッパー滝の落差は33m、ロウワー滝の落差は93mです。

【写真7】イエローストーン大渓谷とロウワー滝

【写真7】イエローストーン大渓谷とロウワー滝

ちなみにイエローストーン国立公園内にはたくさんのハイキングトレイルがあり、その長さはトータルすると1,800kmにもなるそうです。この2つの滝についても、それぞれ、滝のすぐそばまで行けるトレイルがありますが、筆者はロウワー滝まで行けるトレイル(往復約4km)を歩きました。ロウワー滝へのトレイルの終点は滝の真上で、水が流れ落ちる瞬間を間近で見ることができます(写真8)。爆音を立てて水が流れ落ちるさまは迫力満点でした。

【写真8】ロウワー滝の真上

【写真8】ロウワー滝の真上

なお、ロウワー滝へのトレイルは高低差が180mあり、往きは下り、帰りは登りです。往復で1時間程度かかります。帰りの登りは少しハードかもしれませんが、景色を楽しみながらゆっくり歩くのが良いと思います。

野生動物の宝庫

イエローストーン国立公園は野生動物の宝庫とも言われ、約60種類の哺乳類が生息しています。バッファローやエルクは公園内の至る所で見かけますし、北米カモシカやコヨーテはルーズベルト・カントリーのラマー・バレー付近でよく見かけます。

バッファローの群れが園内の道路を歩いていると、車は止まってその群れがいなくなるまで待つのがルールとなっています。そのルールがあるため、ほとんど信号のない園内で突然渋滞が起こることがありますので、最後尾に追突しないよう前方に注意が必要です。「バッファロー渋滞」と呼ばれ、名物となっているもので、長いと30分くらい待つことがありますが、旅行者はそれも旅の楽しみとして、のんびり眺めながら待っています(写真9、10)。

【写真9】バッファロー渋滞

【写真9】バッファロー渋滞

【写真10】車の真横まで来たバッファロー

【写真10】車の真横まで来たバッファロー

ちなみに野生動物に餌を与えたり触ったりすることは禁止されています。野生動物の巨体とぶつかれば人間はひとたまりもありませんし、野生動物が持っている害虫が人間に付くと危険な場合もあるそうですので、遭遇した際は距離を保つようにするのが良いと思います。またグリズリーなどに襲われて命を落とす事故も後を絶たないそうですので、大自然を楽しみながらも自分の安全は自分で守ることを忘れないようにすべきかと思います。

グランドティトン国立公園

グランドティトン国立公園は、毎年世界の金融関係者が集う「ジャクソンホール会議」で有名な街ジャクソンの近くにあります。イエローストーン国立公園から車で南に1時間くらい(約100Km)の距離です。園内には、空にそびえるティトン山脈とその麓の湖と森が調和した素晴らしい景色が広がっています。名前の由来は、フランス人猟師が山々を見て人間の胸部(フランス語で「胸」を意味するTeton)を連想したからだそうです。

ティトン山脈の最高峰であるグランドティトン山は標高4,197mもあり、その他10以上の富士山級の山々が連なります。ティトン山脈が属するロッキー山脈は、大陸が移動する際に生じた隆起で造られたため比較的なだらかな形の山が多いですが、ティトン山脈の山々にはその地にある断層と氷河の作用もあって、ヨーロッパアルプスに見られるような急峻な形の山が多く、アメリカでは珍しいそうです。またその氷河が融けてティトン山脈の麓に多くの湖を作りました。

それでは園内で筆者の印象に残った観光スポット等をいくつか紹介します。

爽快なハイキング

グランドティトン国立公園には、総距離約300kmの様々なハイキングトレイルが用意されています(写真11)。山と湖と森を眺めながらのトレイルはとても爽快でした。間近で見るティトン山脈は雄大で、その大きさと形の美しさに感動しました(写真12)。

【写真11】トレイルからの景色

【写真11】トレイルからの景色

【写真12】トレイルから見るグランドティトン山

【写真12】トレイルから見るグランドティトン山

ジェニー湖

ご紹介したようにティトン山脈の麓にはたくさんの湖があり、どれもが透明な水をたたえていて、湖面に山々が映る景色はとても美しかったです。それらの湖の中でも、ジェニー湖はボートツアーがあり、湖上からも美しい大自然を眺めることができるのでおすすめです(写真13、14)。

【写真13】ジェニー湖

【写真13】ジェニー湖

【写真14】ボートからの景色

【写真14】ボートからの景色

トランスフィギュレーション礼拝堂

トランスフィギュレーション礼拝堂は、1925年に建てられたプロテスタント系の無人の礼拝堂で、日曜日にだけ牧師さんがミサを行いに来るそうです。 ティトン山脈を背景にひっそりと建つ姿はとても美しく厳かでした(写真15)。中に入ると祭壇の後ろの窓ガラスから、十字架の先にティトン山脈の山々が見え、絵葉書のような美しさでした(写真16)。

【写真15】トランスフィギュレーション礼拝堂

【写真15】トランスフィギュレーション礼拝堂

【写真16】祭壇からの景色

【写真16】祭壇からの景色

アンテロープフラッツロード

アンテロープフラッツロードはグランドティトン国立公園内の観光道路の名称で、そこから見るパノラマはとても美しいです。ティトン山脈をバックに大草原が広がり、そこに納屋が点在する風景を見ていると、なぜかノスタルジックな気分になりました。その場所は、西部劇映画の名作『シェーン』(1953年)のクライマックスで、少年ジョーイが去り行くシェーンに「シェーン、カムバック」と必死に呼びかけるシーンで使われたことでも有名です(写真17、18)。

【写真17】アンテロープフラッツロードからの景色

【写真17】アンテロープフラッツロードからの景色

【写真18】アンテロープフラッツロードからの景色

【写真18】アンテロープフラッツロードからの景色

スネークリバーオーバールック

スネークリバーオーバールックは、ティトン山脈を背景に大地を蛇行して流れるスネーク川を望む展望ポイントです(写真19)。1942年に写真家アンセル・アダムスがこの場所から有名な風景写真を撮ったことで知られています(写真20)。多くの旅行者が一心不乱にシャッターを切っていました。

【写真19】スネークリバーオーバールックからの景色

【写真19】スネークリバーオーバールックからの景色

【写真20】アンセル・アダムスの写真

【写真20】アンセル・アダムスの写真
(出典:https://commons.wikimedia.org/
wiki/File:Adams_The_Tetons_and_
the_Snake_River.jpg)

さいごに(スマホでナビ)

アメリカを旅する際、筆者はレンタカーを借りることが多いです。車社会のアメリカでは、無料の高速道路が至る所に整備されていますし、主要な一般道路も幅が広くとても走りやすいです。交通ルールにも合理的と思うものがあり、例えば赤信号であっても、一時停止して、歩行者や他の車との安全をしっかり確認すれば、右折禁止の標識がない限り、右折するのは合法とされています。赤信号で右折してはいけない交差点だけ、信号の脇に「NO TURN ON RED(赤信号での右折禁止)」という標識が付いていますので、それがない交差点では赤信号でも安全確認後右折できます。我々日本人は、習慣として赤信号で進むことはなかなかできませんが、もしも右折のウインカーを出して停まっていて後ろからクラクションを鳴らされたら、このケースかもしれません。

土地勘のないアメリカで車を運転する際には(日本でも同じですが)、ナビのありがたさを実感します。以前は、道が分からなくなったらその都度車を停めて紙の地図とにらめっこしていましたが、ナビのおかげでそのストレスはかなり解消されました。

これまでアメリカでレンタカーを借りる際には、オプションとしてナビを付けることが可能でしたが、昨今、アメリカの大手レンタカー会社はナビのオプションを廃止しています。その理由は、旅行者が自分のスマホをナビ代わりにするのが一般的になり需要が減少したためだそうです。日本からの旅行者にもスマホとモバイルルーターを持っていく人が増えていると思いますが、ナビについては、GPS付のスマホを持っていれば通信環境がなくても代用が可能です。事前にスマホに訪れる地域の地図をダウンロードしておき、現地でGPSをオンにすればオフラインでもナビが使えます。多くの地図アプリでこの機能が提供されていますので、興味がありましたらお試しください。

※この記事は会員サービス「InfoCom T&S」より一部無料で公開しているものです。



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