JR東日本 赤羽駅で、無人決済店舗の実証実験が始まったと聞き、早速、現地で体験してきた。
スムーズに買い物ができた
JR東日本赤羽駅のホーム上の無人決済店舗を訪れたとき、店舗入口には入店待ちの列があった。下図で案内がされ、入店前にも「入店は3人まで」「店内でチャージは出来ない」、「商品を戻す際はあったところに戻してほしい」等の説明があった。
いよいよ順番が来て、入り口でSuicaをかざすと、ドアが開き入店することができた。商品を手にとって、改札機のような精算場所に立つと、手にした商品の金額が画面に表示された。Suicaをかざして決済をすると、レシートが出て、ドアが開き、退店することができた。
入店の順に、商品を手に取って、会計待ちの無い決済まで、一筆書き的な動線がスムーズで簡単に買い物ができた。
ちなみに、小職はSuicaで入店・決済をしたが、Suica以外の交通系電子マネーにも対応していた。
カメラ100台の映像×AIで識別
出口付近にいた係の方に伺ったところ、店内には天井や商品棚に約100個のカメラが設置されており、入店した人の動き、商品を手に取る様子を映像とAIで把握して、決済できるようにしているとのことだった。
また、今回は、人手不足や売上減少のため閉店していたキオスク店舗を改装して、今後2ヶ月ほど実証実験を行うこと、将来は店舗展開をしていきたいとのことであった。
無人決済店舗化の取り組みが活発に
今回、実際に利用してみたところ、大変簡単で便利だ。一方で、トラブル対応等の課題は残りそうだが、今回のような小規模店舗においては、入退室を管理することが対応策のひとつになりえると感じた。また、人手不足等の理由のため、閉鎖した店舗のリニューアル方法としても可能性がありそうだ。
今後、JR東日本の一部キオスクや、閉鎖されていたキオスク店舗が、無人決済店舗として改装されていくことが予想される。
無人決済店舗化にむけた取り組みが更に活発になっていくだろう。
https://www.jreast.co.jp/press/2018/20181001.pdf
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