2019.5.31 ITトレンド全般 ICR研究員の眼

NHK放送技術研究所「技研公開2019」に参加して

NHK放送技術研究所の技研公開2019が、5月30日~6月2日まで開催されている。

現地での展示内容をいくつか紹介したい。

1.高精細VR映像

入館すると、直ぐに「高精細VR映像」がある。

開口11メートル、高さ4メートルの円筒スクリーンに、4Kレーザプロジェクター8台を用いて、映像を表示している。正面に立つと、視野のほぼ全部が高精細映像となるため、その場にいるような没入感があった。

高精細VR画像

参考:高精細VR映像の模様
(技研公開2019にて筆者撮影)

2.フルスペック8Kライブ制作伝送実験

二子玉川の8K120Hzライブ映像が、低遅延・軽圧縮IP伝送装置、衛星伝送システムを使ってNHK放送技術研究所まで伝送され、有機ELディスプレーに表示されていた。1927年(昭和2年)に高柳式テレビションシステムが「イ」の映像伝送に成功してから、90年が過ぎた。放送映像の高精細化はまだまだ進みそうである。

フルスペック8Kライブ制作伝送実験展示パネル

参考:フルスペック8Kライブ制作伝送実験の展示パネル
(技研公開2019にて筆者撮影)

 

高柳式テレビジョン画像

参考:高柳式テレビジョンシステム
(国立科学博物館にて筆者撮影)

3.スポーツ映像の状況理解技術

サッカー競技を8Kで撮影し、選手やボールの位置、速度、顔の向き等を状況把握することで、熟練のカメラマンの技術等を学習したAIを搭載したロボットカメラが、状況に応じたカメラワークをするというもの。説明員の方にお話を伺うと、将来、現場の熟練カメラ技術者の不足が見込まれるため、3年ほどで実用化したいとのことであった。

放送映像の更なる高精細化と、NHKの現場にも人手不足の波がきているという2つの驚きを感じた技研公開となった。

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小山 猛行(転出済み)の記事

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