2018年11月19日掲載 ITトレンド全般 ICR研究員の眼

スマートスピーカーは賢い?



日本ではすごい売れ行き、という感じがしないスマートスピーカーだが、アメリカでは昨年末あたりから急激に販売を伸ばして、自宅でWifiを使う家庭の二割以上が使っているらしい。

本当に使えるのか?と、二か月ほど前にGoogle Home Miniを買ってみた。どうせ使うなら最大限に活用しようと、メディアストリーミング端末(Google Homeとの連携を考えて、Chromecast)と、家電をコントロールするための赤外線スマートリモコンも購入した。

結論から書くと、限られた目的や状況下ではとても便利だが、かなり面倒くさい点や改良が必要な点がいろいろとあり、多くの人が使うにはまだしばらく時間がかかりそうだな、という印象だ。

三点合計で1万5千円程度だったが、これがお得な買い物かどうかは意見が分かれそうだ。

OK Googleと呼びかけるのは、最初はなんとなく違和感があったが、自宅の中ということもありこれはすぐに慣れた。音楽やラジオを聴く(本体のスピーカーはさして高品質ではないが、別のスピーカーにもBluetoothで接続可能)、動画を再生する、天気やニュースなどちょっとした調べ物をする、アラームやタイマーをセットする、など良く使われている機能は確かに便利だ。

しかし、一番残念なのは設定が面倒な点だ。Chromecastとは簡単につながるのだが、スマートリモコンの設定はかなり大変だ。リモコンのアカウントを作成した後紐づけするだけならいいのだが、その後使い勝手をよくするためには、相当なカスタマイズが必要なのだ。

Google homeの場合、この手のリモコンの動作は、Direct ActionsとConversation Actionsという二種類があり、Direct Actionsの方が自然な使い方ができるのだが、基本的にはOn/Offしかできない。Conversation Actionsだとやれることは多いが、一旦リモコンにつなげて、と話してから操作するので、時間もかかるし面倒だ。

結局、リモコンを自分好みの使い勝手にするのに一時間以上かかってしまった。「○○と言ったら、リモコンでテレビのチャンネルを◎◎に替えて」みたいなことを話せばその通り設定してくれる、となればいいのだが、そこまでたどり着くにはまだ相当時間がかかるだろう。

これはいい!!ということもいくつか。一つは、検索スピードの速さだ。例えば、「OK、Google、(料理名)の動画を見せて」というと、あっという間にYouTubeを検索して適当なレシピ動画をテレビで流してくれる。スマートフォンで同じことをやろうとすると何倍も時間がかかるところだ。あとは、英語での利用だ。英語で話すと英語で返してくれるし、Google Homeからつながる外部アプリには、結構レベルの高い英語学習ができるものもある。

スマートスピーカーは、発展が著しい各種AIのインターフェースとしてキーとなる高度な音声認識技術を活用している。誤認識もゼロではないが、おおむね自然な発声を正確に認識しており、バージョンアップが進んでさらに便利に使えるようになれば徐々に浸透していくだろう。

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