2018年4月以降、欧州で発売されるすべての新車がコネクティッド・カーに
欧州議会は4月28日、すべての新車にeCall機能の搭載を義務付ける規則を可決した(注1)。
eCallとは、自動車が衝突事故を起こした時に、自動で緊急通報センターに連絡する仕組み。欧州では2000年頃から導入に向けた議論が始まり、2013年6月に欧州委員会が規則提案していた。義務付けを受けて、2018年4月以降、EU域内で発売されるすべての新車に、通信機能が搭載されることになる。
同規則を提案した欧州委員会は、eCallの導入により、緊急車両の手配に要する時間を50%程度削減することができ、最大で年間2,500人の生命を救うことができる可能性があると予想。とりわけ、事故でドライバーが気を失ってしまった場合や、言語の問題などで緊急通報が困難な時に、人命を救う手助けになりそうだ。
(注1)欧州議会による可決を発表した欧州委員会のプレスリリース
(https://ec.europa.eu/digital-agenda/en/news/ecall-all-new-cars-april-2018)
(注2)自動車の進行方向情報は、高速道路などでの事故の際、どちらの車線を走行していたのかを判別するために必要
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清水 憲人 (Norito Shimizu)の記事
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