インターネットにはさまざまな口コミが溢れている。食事に行く店を決める時や旅行で泊まるホテルを探す時、評判をチェックしたくなるのは当然だ。
ところが、この口コミ、同じ店やホテルでも正反対の評価をされていることがある。例えばホテルの口コミで、部屋が汚かったので最悪だった、という評価と、きれいで快適だったのでまた泊まりたい、という評価が並んでいるようなケースだ。
では、どちらを信じたらよいのか、と思ってしまうが、多分どちらも正しい。口コミはあくまで主観なので、きれい好きの人にとっては、ちょっとの埃でも気になるし、掃除が嫌いな人にとっては清潔の水準が大きく下がる。
こうした主観の差分を補正し、極端な評価をしている人を排除する、もしくは、評価している人の志向や属性に合わせて評価軸の基準を変える、など、今ならできなくはないだろう。
AIを活用し、SNSからキーワードを抽出して、センチメント分析やインフルエンサー分析を行うサービスはたくさんあり、多くの企業でマーケティングやブランディングに活用されている。しかし、インフルエンサーや特定の評価者のコメントから、本人の属性や志向を推定して口コミ評価の補正や分析を行うようなサービスは見かけない(理論的には可能なので、存在するのかも知れないが)。
個人情報の保護が重要視されている中で、AIが勝手にこうした“個人情報を推定”してしまうと様々な問題が生じる可能性があるからなのかも知れないが、効率的、効果的なマーケティングには個人の志向も含めた属性情報は非常に価値が高い。個人情報を必死で守っても、公知の情報からAIが勝手に推定してしまう日がくるような気もする。
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出口 健(転出済み)の記事
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