IoTサービスの本命は5Gネットワーク
本欄2月号で「IoT時代に求められる通信インフラ/プラットフォーム」と題して、IoTサービスの将来性が声高に唱えられているにもかかわらず、その割には実際の普及拡大の進展が遅いことを取り上げてみました。なかでも、デバイスの開発やアプリケーションの工夫については話題になることが多いのですが、インフラとなるモバイル通信ネットワークのあり方についてはこれまであまり議論がみられないことを指摘したところです。IoT時代には、モバイル通信も人対人よりむしろ人対機械、機械対機械の通信の比重が人口数という限界がないので、接続数でもトラフィック量でも圧倒的に大きくなると想定されています(注)。
現実にこうした予測の難しい複雑な通信需要をどのように疎通し、管理・制御していくのか、 多様化するIoTサービスの要求にネットワークがどう対応していくのかなど、従来のように主に高速化を追求してきたモバイル通信ネットワークでは対応しきれない課題が突き付けられています。
(注)Cisco社はインターネットへの接続デバイス数が2020年には500億個になるとの予測を発表しています。
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