2018年12月5日掲載 ITトレンド全般 ICR研究員の眼

スペース・フロンティア

先日、つくば市にある「筑波宇宙センター」を訪問した。この施設は、筑波学園都市にあり、1972年に開設されたものだ。広さは53平方メートル。おおよそ東京ディズニーランドと同じくらいという。

敷地内に入ると、広場には巨大なH-II(エイチツー)ロケットが展示されている。このロケットは発射はされなかったが実物であり、その後後継機種も開発されたため、「1円」で売りに出されていたものだ。なぜ1円でも買い手がつかずに本センターに展示されているのか?それは運搬費が1億円もかかるからだそうだ。現在では本センターのシンボルとなっている。

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実際に打ち上げられた衛星と同機種も展示されており、かなり近寄ってみることができる。なかなか衛星の実物を見るということはないため、貴重な機会であった。

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本センターはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設であり、展示等がされているだけではない。実際に国際宇宙ステーションISS(International Space Station)を運用しているコントロールセンターや、ロケット打ち上げや衛星に関わる研究・試験等を行う施設もある。その一部も一般公開されている。

元々は未知なる宇宙空間を探索するのが、宇宙開発というものだったが、現在では、こうした未知への領域へのチャレンジだけではなく、宇宙開発の延長線上で、衛星等を活用した様々なビジネスが生まれ始めている。これは違った意味でのスペース・フロンティア開発だろう。宇宙ビジネスについては、弊社前川研究員の「宇宙ビジネスの胎動」及び「続・宇宙ビジネスの胎動:金融と宇宙」でも触れられている。

実際に宇宙で使われているロケットや衛星等を見、技術開発の状況を目の当たりにすると、確かに通信分野のみならず、私達のビジネス、生活に様々な影響を今後もたらしていくだろうということが感じられた。

スペース・フロンティアの広がりにより、今後どのようなことが起こるのか楽しみだ。

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