2018年10月12日掲載 ITトレンド全般 ICR研究員の眼

緊急通話にはいいのだろうが....

先月、Googleは米通信事業者のT-Mobileと提携、アンドロイド携帯から緊急通話(911)をかける際、より正確な位置情報を把握できるEmergency Location Service (ELS)を提供すると報じられた

NENA(米国緊急番号連盟)によると、米国における緊急通報は、年間約2.4億回、そのうちの8割がモバイルからとなっているとのこと。モバイルからの通話の場合、固定電話のような住所レベルの正確な位置情報を緊急機関に提供することはできていない。

今回のELSではGPS、Wi-Fi、モバイルネットワーク、センサーからのデータを活用することにより、従来よりも格段に位置情報の精度を上げることができるという。

緊急通報における位置情報の精度が上がることは、緊急事態への対処が早くなり、人命救助の可能性が高くなることにつながるため、とても素晴らしいことだと思う。しかし、このシステムは使い方を間違えるといつでも正確な位置情報を捉えられることに繋がりかねない。

ELSでは、Googleはデータの中身に触ることはできないとされているが、何かとプライバシーに関しては物議を醸すことがあることもあり、慎重かつ確実な運用が求められることとなるだろう。

 

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