2019年4月6日(土)〜11日(木)の会期で、米国ラスベガスで開催されている放送業界の一大イベント「NAB Show」に参加している。
最初の画像は、今年のNABのガイドブックだ。表紙にはNAB2019のキーワードが散りばめられている。今年のキーワードは、次世代放送規格ATSC3.0、5G、IPへのシフト、AIなどだ。

The 2019 NAB Showガイドブック
特にAIに関しては、被写体を認識するトラッキング技術として数多くの展示がされていた。2番目の画像はパナソニックのブースで注目を集めていたスマートスタジオの展示である。パッとゴルフをしている被写体が、スタジオ内を自由に移動しても、カメラは自動(無人)でそれを追いかけ映像として記録できる。ほかにもNIKONのブースでは、サッカーなどのスタジアムで、たった一人で競技場内の複数のカメラをオペレーションできるコンセプト展示があった。
これも、例えば「ホームチームの背番号7」などと設定をすれば、カメラがそれを捉える仕組みだ。

スマートスタジオの展示(パナソニックのブースにて)
テレビ局の仕事と言えば、クリエイターが夜なべで制作をしているようなイメージがあるが、日本の特に地方局などでは、働き方改革で作り手の人手不足などの影響を受けており、特殊な技能であるためアルバイトなどではなかなか賄えず、改善は急務だが解決策が無いとの声を聞く。
トラッキング技術やスマートスタジオなどの新たな技術が日本の放送業界の福音になるのか、今後も注目してみたい。